アーティスト、Aimerが明かす『Fate』との歩み…「桜の人間らしさにどうしようもなく惹かれてしまう」
8月15日より公開中の劇場版『Fate/stay night[Heaven's Feel]Ⅲ.spring song』。2017年10月に封切りされた第一章I.presage flowerからおよそ3年半の時を経て、ついに[Heaven's Feel]は幕を下ろす。本作は、万能の願望機“聖杯”を巡り、魔術師たちが死闘を繰り広げる「聖杯戦争」をテーマにしたノベルゲーム「Fate/stay night」に登場する間桐桜ルートの映画化作品だ。三部作で構成される劇場版では、ヒロインの桜が闇に堕ちていく様子が繊細に描かれている。そんな桜の心情とリンクさせた主題歌を三部作通して歌い切ったのはアーティストのAimer(エメ)。三章すべての主題歌を務めたことを振り返り、彼女は言う。「[Heaven's Feel]はまさに“運命(fate)”だった」と――。
「Fate」と共に歩んだ5年。Aimerにとって特別な[Heaven's Feel]
Aimerと「Fate」の出会いは2014年12月。「broKen NIGHT」「holLow wORlD」「Open The Doors」がPS Vita作品「Fate/hollow ataraxia」のテーマ曲に起用されたことが始まりだ。その後「Brave Shine」がテレビアニメ「Fate/stay night[Unlimited Blade Works]」2ndシーズンのOPに起用。そして、「花の唄」「I beg you」「春はゆく」で劇場版「Fate/stay night[Heaven's Feel](以下、HF)三章全ての主題歌を担当。出会いからおよそ5年、Aimerは「Fate」と共に歩み続けてきた。
Aimerは「Fate」について「すごくシンパシーを感じる」と語る。彼女は普段から“陰りのある”ものへ強く惹かれることが多いそうだ。特にHFへの思いは強く、原作者である奈須きのこから「HFは昏い物語」と説明を受けた時、「ああ、私との出会いは運命だったんだなと思いました」と笑顔を見せる。
ヒロインである間桐桜に対する想いもひとしおだ。「Ⅱ.lost butterflyで主人公・衛宮士郎と桜の雨のシーンを見た時、桜のぐちゃぐちゃした深い感情を垣間見て、感動して、とても泣きました。私の中で桜はとてもエゴに満ちたキャラクターという印象があります。彼女の過去や境遇がそうさせてしまったのだけれど、そんな人間らしいところが本当に好きです。私自身が完璧な人間じゃないからこそ、比較したり嫉妬したりする桜の人間らしさにどうしようもなく惹かれてしまいます」
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