『ハングオーバー!!』ジャスティン・バーサ「この映画は僕にとって実にショッキングだ」
7月1日より公開されている『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』は全世界興行収入(7月5日現在)が5億4800万ドルを突破、その人気は未だ衰えていない。残念ながら日本での初週2日間の興収は約4000万円とスマッシュヒットにはならなかったものの、今後の伸びに期待したいところだ。そして今回は、メンバーの中で最も沈着冷静なダグ役ジャスティン・バーサのインタビューをお届けしよう。
――他のキャストと一緒にいられなくて辛かったのではないですか?
「少しはフラストレーションを感じたよ。正直言うとね。ダグはこのグループの指定ドライバーなんだ。だから時々、楽しいことから離れていないといけない。いや、ずっとだね。トッドがそういったフォーミュラを作り出し、それがうまくいっているわけなんだ。だから、どんな役でもこの作品に関われてハッピーだよ。この映画のためだったらケータリングでもするよ(笑)」
――あなたにとって今作で一番愉快なシーンはどこですか?
「この映画は僕にとっては、実にショッキングなんだ。とてもダーティーだし。それは僕が大好きなところだよ。そしてダークだしね。これはデーモン(=心の中の暗部)を描いた作品だと思う。デーモンを掘り下げているんだ。だからエド・ヘルムズ(ステュー役)のあるシーンだけど、人々はそのシーンについて話すだろうし、ショックを受けると思う。とても愉快なんだ。僕個人としては、みんなでアランの部屋に行って、彼が住んでいるところを見るシーンが大好きなんだ。みんなが集まるし、とても笑えるシーンだよ」
――最初に脚本を読んだ時、声を出して大笑いしましたか?
「この脚本がどれほどおかしいか、信じられないほどだった。読んですぐにトッドに電話したよ。そしていかに素晴らしいと思ったかを伝えたんだ」
――特にぶっ飛んだセリフはありましたか?
「クラブでミステリアスな人がエドに何が起きたかを説明するセリフだね。あまりオチをわからせたくないんだけど、でもそのセリフはとても面白いよ」
――バチェラー・パーティーに行ったことはありますか?
「僕は行ったことがないんだよ。僕が行ったことがある唯一のバチェラー・パーティーは、撮影されて、大作として公開されたんだ(笑)」
――今では、そういうバチェラー・パーティーにあなたを招待しようとしますか?
「そうだね。幾つかに招待されたよ。僕の友だちで結婚した連中のにね。僕は仕事をしていたので行けなかったんだけどね」
――実際に完成した本作を見て驚かされたことはありましたか?
「どれだけダーティーかということに驚かされたよ。そして、どれだけダークかということについてもね。そしてまたどれだけ美しいかということについても。一作目よりずっと熟達した映画だと思うよ。とても美しい映画なんだ。バンコクをとてもうまく描いている。映画を見ると、まさにバンコクにいるように感じるんだ」
――シリーズ3作目には出ますか?
「もし彼らみんなが出るなら、もちろんだよ。今ではもう家族みたいに感じているからね。もしトッドがやるなら、面白いものになるのがわかっているし、他の連中もね。もちろんだよ。どれだけすぐに3作目をやることになるのかわからないけど」
――次回作は『Dark Horse』(全米公開日未定)ですね?どんなキャラクターを演じているのか教えてくれますか?
「僕は医者を演じているんだ。トッド・ソロンツ監督の映画で、誇大妄想の男を中心とした機能不全に陥っている家族を描いているんだよ。僕は彼の兄弟役なんだ。ミア・ファローとクリストファー・ウォーケンが両親なんだ。クールな映画だよ」【Movie Walker】