Amazonオリジナル「ザ・ループ」のマット・リーヴスが、コロナ禍の人々へ熱いメッセージ

「僕自身はいま、家族と離れているが、家族とつながる方法を模索している」

また、作品のクオリティの高さからか、SNSではすでにシーズン2を望む声が多く上がっているが、プロデューサーとして、今回のシーズン1の反響や手応えをどう捉えているのか。

「このシリーズは配信がローンチしたばかりだが、僕たちは長い時間、このシリーズに携わってきた。ナサニエルとは、僕たちがAmazonに企画を持っていく前に、ほぼ2年間、一緒に脚本を作ってきたし、それはとても長い道のりで、僕にとってはとてもパーソナルな体験になった。だから、それが世に出ていくのを目にすることは、自分の赤ちゃんの成長を見るようなもので、本当にエキサイティングだった」と、まずは配信がスタートした喜びを口にした。

続いて「私たちも、人々がなんらかの形で感動してくれたということは実感している。もちろん、最初からそういう特別な作品にしたいと私やナサニエルたちも願ってきた。ただ、4月配信が始まったばかりなので、シーズン2についてはまだわからない。でも、もちろん、期待はしているよ」と胸の内を明かした。

最期に、コロナ禍の真っ只中にいる視聴者の方々に向けて、メッセージをもらった。

「いまは非常に困難で不安な時期で、多くの人が大変な想いをしているし、皆さんのことを思うと心が痛む。もちろん自分もその渦中にいるが、なかには1人で隔離生活をしている方もいるから、それに比べたら僕は恵まれている。僕自身はいま、家族と離れているが、その状況下でも、家族とつながる方法を模索しているし、こんな状況でなければ、持てなかった時間をちゃんと過ごせるようにもしたい。いまはみんなが我慢し、この経験を通して、お互いにつながっていることを理解したうえでなにかを何かを学び、また元どおりになればと願うしかない。そして、ただ、皆さんが安全に過ごせることを祈り続けるばかりだ」。

取材・文/山崎 伸子