香取慎吾の『こち亀』完成に原作者・秋本治が「是非シリーズ化を!」とエールを贈る

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香取慎吾の『こち亀』完成に原作者・秋本治が「是非シリーズ化を!」とエールを贈る

国民的人気コミック「こち亀」の実写版映画『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!』(8月6日公開)の完成披露試写会が7月12日に東京国際フォーラムで開催。まずは香里奈、速水もこみち、深田恭子、沢村一樹、伊武雅刀、川村泰祐監督が登場。両津勘吉役の香取慎吾は、一番最後に自転車に乗って現れると、割れんばかりの拍手が鳴った。会場には原作者の秋本治も来場し、本作を大絶賛した。

ドラマ版をさらにスケールアップした『こち亀』映画版では、両さんと深田恭子扮する幼なじみとのラブストーリーが盛り込まれ、さらに警視庁長官の孫娘の誘拐事件も同時進行で起こっていく。香取は「映画、どうでしたか?」と会場に向かって聞くと「良かった!」という声援が上がった。香取は嬉し泣きのポーズを取り、「元気が出た。感動した。そんな今の思いをツイートてください」とアピール。葛飾区の映画ロケで「両さん、おかえり」と言ってもらったという香取は、「泣けるじゃねえか。本当に嬉しかったです」と語った。

撮影は冬だったので、中川役の速水が「寒い時期でしたが、そんなのを吹き飛ばすくらい楽しくて。先輩が盛り上げてくれました」と言うと、香里奈も「ストッキングを履いて、カイロも貼って、中にも着込みました。でも、とても楽しめました」と笑顔で語った。本作で『こち亀』初参加となった深田は、「もともとファンだったので参加できて嬉しく思ってます」と語ると、沢村は同じく『こち亀』ファンだったそうだが、それよりも隣の深田に大興奮しながら、「こんなに近くで深田恭子さんの生腕が見られるとは」と、鼻の下を伸ばしながらコメントし、会場は大爆笑となった。

原作者の秋本治も観客として来場していて、映画を手放しで大絶賛した。「いつものメンバーで安心して見られました。また、両さんが恋をするという話で、僕自体は恋の話もすごく好きですが、少年漫画ではなかなか描けない。実写版の両さんは男っぽく、漫画で描いたことのない両さんの一面を見られた気がします。これはシリーズ化するんじゃないかな。毎回、両さんに好きな人ができて、毎回振られてという。脚本だったら僕、協力します。是非シリーズ化をお願いしたい」。これを聞いた香取は、「シリーズ化、決まりですね!」と、やる気満々の様子だった。

最後に本作の主題歌「三百六十五歩のマーチ」を、こち亀応援合唱団とキャスト、監督が熱唱し、舞台挨拶は大盛況のうちに幕を閉じた。確かに本作では、今まで見たことがない両さんの恋路が描かれるだけではなく、『ダイ・ハード』ばりのアクションシーンもふんだんに楽しめる。さらにラストでは、ぐっと胸に迫る感動シーンも用意されているので、新たな『こち亀』の魅力を味わってほしい。【取材・文/山崎伸子】

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