ナタリー・ポートマン、アレクサンダー・ペインらのおすすめは?サーチライトの「#WatchReadListen」に映画人らが続々参加
タイカ・ワイティティ監督の『ジョジョ・ラビット』(19)や、ウェス・アンダーソン監督のThe French Dispatch』(20年公開予定)など、作り手の顔が見えるような良作を配給しているサーチライト・ピクチャーズ。新型コロナ感染拡大における外出禁止令が発令されてから、サーチライトのオフィシャルSNSで、ゆかりのクリエイターたちの「#WatchReadListen」という巣ごもり時代の「観る・読む・聴く」リストが公開されている。
最近公開されたのは、ナタリー・ポートマン、アレクサンダー・ペイン、ベン・ザイトリンなどのリスト。ナタリーは、「観る」に『ハッシュパピー バスタブ島の少女』(12)を挙げ、「詩的な表現が癒しになる」としている。「読む」に挙げたのは、米国の料理研究家でフードライターのルース・ライルやM.F.Kフィッシャーの著作を挙げ、「なぜなら、食べ物のことを考えれば、ほかの恐怖に感じることなどを忘れられるから」と説明。「聴く」には、アメリカの心理学者で仏教瞑想などを推奨しているタラ・ブラッシュのポッドキャストをおすすめしている。
ポートマンが「観る」でおすすめした『ハッシュパピー』の監督で、新作『Wendy(原題)』(19)が今年のサンダンス映画祭でプレミアされたばかりのベン・ザイトリン監督は、「観る」にキンバリー・ピアース監督の『ボーイズ・ドント・クライ』(99)を挙げ、「泣きたい気分のときに、これを観るといい言い訳になる。魂にナイフを差し込むような映画」と説明。
「読む」は”酔いつぶれたいときに“として、アフリカの作家ダニエル・O・ファグンワの「千の精霊が生息する森林」(38)を推薦。「最高に狂った夢を見せてくれ、深い眠りにつけるだろう」とコメントしている。「聴く」では、アメリカのゴスペルミュージシャン、サム・クックのライブ・アルバム「Live at Harlem Square Club」(63)の中から、”泣き疲れたあとに、心配事を吹き飛ばしうっとりと多幸感に溢れたいときに“、として「Feel It (Don’t Fight It)」を勧めている。
サーチライト・ピクチャーズで『サイドウェイ』(04)、『ファミリー・ツリー』(11)を監督したアレクサンダー・ペインは、アメリカで2011年にサーチライト・ピクチャーズ(当時はFOXサーチライト・ピクチャーズ)が配給し、日本ではDVD発売された『バッドトリップ!消えたNO.1セールスマンと史上最悪の代理出張』を挙げている。
『バッドトリップ!』は、『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(09)のステュことエド・ヘルムズとジョン・C・ライリーが主演した、保険業界をネタにしたコメディ。「読む」に、ジョン・ウィリアムズの小説「ストーナー」、レオナルド・ガードナーの小説「Fat City」を、「聴く」にジャーナリスト、アリスター・クックのポッドキャスト「Letters from America」をそれぞれ挙げている。
Movie Walker編集部では、サーチライト・ピクチャーズが始めたレコメンド投稿企画「#WatchReadListen」の作品の力を信じて共有し合う企画趣旨に賛同し、日本からもクリエイターのリコメンド「#巣ごもり時代のおすすめリスト」として発信している。
文/平井伊都子