最新作「攻殻機動隊 SAC_2045」が配信中!初心者でもわかる「攻殻」シリーズ入門講座

コラム

最新作「攻殻機動隊 SAC_2045」が配信中!初心者でもわかる「攻殻」シリーズ入門講座


シリーズ最新作で、テレビアニメ「攻殻機動隊S.A.C.」を手掛けた神山健治と、同じく士郎正宗原作の同名コミックを映像化した「APPLESEED」シリーズの荒牧伸志が共同監督としてタッグを組んだ「攻殻機動隊 SAC_2045」。本作では、これまでの世界観を踏襲しつつも、新たな公安9課の戦いが展開される。

公安9課は解体され、素子らはアメリカで傭兵として活動していた
公安9課は解体され、素子らはアメリカで傭兵として活動していた[c]士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会

アメリカで傭兵として戦う元公安9課のメンバーたち

高度に発展したAIによって全世界同時デフォルトが起こり、世界経済が一度崩壊し、貨幣も仮想通貨もその価値を失ってしまった2045年。公安9課は解体されており、草薙素子率いる、バトーやイシカワなど一部の元9課のメンバーたちは、アメリカ西海岸で「ゴースト」と名乗り、傭兵として活動していた。
そんな彼らはある日、ジョン・スミスと名乗る黒服の男が率いる米軍特殊部隊に連行され、マイクロマシンで財を成した実業家の捕獲を命じられる。その現場で素子たちを待ち受けていたのは、驚異的な知能と身体能力を持つ「ポスト・ヒューマン」と呼ばれる謎の存在だった。

「ポスト・ヒューマン」とはいったい?
「ポスト・ヒューマン」とはいったい?[c]士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会

初心者でも入りやすい「攻殻機動隊 SAC_2045」の世界観

バラバラになった公安9課の新たな任務や再結成が描かれる本作。これまで日本の近未来都市が舞台だったのが、いきなりアメリカからスタートし、映像からもこれまでとは異なる雰囲気が感じられるなど新鮮だ。また、フル3DCGになったことでキャラクターデザインも一新され、幼さも残る素子の姿やイケメン化したトグサなど、どこか親しみやすさも感じさせる。物語自体は複雑ではないため、初心者でも入りやすい作品と言えるだろう。
一方で、高度化するAI、世界的な経済不況とそれを打破する「サスティナブル・ウォー」、つまり経済活動を活性化させるための“持続可能な戦争”などにも触れられ、現在、そして将来の社会で起こりうる問題も扱っている。

公安9課において運用されていた多脚思考戦車で、高度なAIによる自我を持つタチコマ
公安9課において運用されていた多脚思考戦車で、高度なAIによる自我を持つタチコマ[c]士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会

初の映像化から25年が経ち、さらなる進化を遂げた「攻殻機動隊」シリーズ。これまでの作品を観てきた人はもちろん、そうでない人も、まずは「攻殻機動隊 SAC_2045」から入ってみて、そのクールな世界観に浸ってほしい。

文/トライワークス

■Netflixオリジナルアニメシリーズ「攻殻機動隊 SAC_2045」
全世界独占配信中(※中国本土を除く)
https://www.ghostintheshell-sac2045.jp/