ベニチオ・デル・トロ、日本映画界現役最高齢・新藤兼人監督と対談!「希望がくる」と被災地へメッセージも
日本映画専門チャンネルは8月5日(金)に、邦画界現役最高齢99歳の新藤兼人監督と、オスカー俳優ベニチオ・デル・トロの奇跡的対談を収録した「ベニチオ・デル・トロが新藤兼人監督に『映画』の話を聞いた」を放送する。それに先駆け、Movie Walker独占で対談の冒頭2分間を公開!
今年4月、ニューヨーク・ブルックリンのBAMシネマテークで開催された「新藤兼人回顧展」では、ディレクターとして作品選定を行うほどファンというデル・トロ。対談は、昨年の主演映画『ウルフマン』で来日した際に実現した。“見つめるだけで女性を妊娠させる男”との異名を持つワイルドなデル・トロが、体を屈め、身を乗り出して新藤監督の言葉を聞き逃さないよう熱心に耳を傾ける姿はかなりレアだ。
セリフを一切排した実験的映画『裸の島』(60)に感銘を受けたというデル・トロは、「劇中で歌のシーンを入れたのはなぜか?」「脚本段階でキャスティングは決まっていたのか?」と途絶えることなく様々な質問を投げかけた。原爆の悲劇を描いた『原爆の子』(52)に新藤監督の怒りが込められていると知ると、「核開発国、保有国の全てに見せるべき」と熱っぽく語る。また、とあるものをサプライズプレゼントして新藤監督を喜ばせるなど、俳優ではなく一ファンとしての表情をのぞかせている。
同番組は、新藤監督の最新作『一枚のハガキ』(8月6日公開)公開記念企画「24時間まるごと新藤兼人 ベニチオ・デル・トロ セレクション」内で放送。そのほか、回顧展と同じラインナップで映画『原爆の子』『鬼婆』(64)、『裸の島』など10作品を上映する。今回の企画について、デル・トロは「皆さんが新藤作品を楽しまれることを期待しています」とコメント。さらに東日本大震災の被災者に向けて、対談時に新藤監督から受けた言葉を引用しながら、「絶望の後には、いつも希望がきます」とエールを贈っている。【Movie Walker】