青山真治監督『東京公園』がロカルノ国際映画祭で金豹賞審査員特別賞を受賞

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青山真治監督『東京公園』がロカルノ国際映画祭で金豹賞審査員特別賞を受賞

小路幸也の同名小説を、三浦春馬×榮倉奈々×小西真奈美×井川遥共演で映画化した『東京公園』(公開中)が現地時間8月13日、第64回ロカルノ国際映画祭コンペテション部門にて、金豹賞(グランプリ)審査員特別賞を受賞した。

1946年から毎年、スイスで開催されている同映画祭。期間中は約300本の作品が上映されていたが、公式の受賞選考対象となるのは、同部門に招待された20作品のみとなる。青山真治監督作が、同映画祭へ参加したのは今年で4回目となるが、同部門へ招待されたのは今回が初めてのこと。本賞は、ロカルノ国際映画祭の最高賞である金豹賞(グランプリ)と並ぶ賞として、審査員の熱い思いから今回特別に設けられたものだ。

青山監督4年ぶりの長編作となる本作。現地時間8月9日に行われた本作の公式上映では、満場の拍手と共に、各国の観客から「人と人の深い心のつながりを感じる素晴らしい作品」など、絶賛を浴びていたが、その賞賛の声に押されるかのように今回、受賞に至った。

授賞理由として、審査委員長のパウロ・ブランコ氏は「映画『東京公園』という作品の素晴らしさと、青山真治監督のこれまでの功績を讃えたいとの強い思いから、最高賞である金豹賞と並ぶ賞を今回特別に作りました」とコメントを寄せている。これを受け、青山監督は「『東京公園』という、これまでのキャリアから一歩踏み出すような作品を出品し、温かく迎えていただきました。今回、これまでのキャリアを含めた形で賞をいただけるとは夢にも思わぬ栄誉です。そして、この受賞が日本再生への一助となることができれば、大変嬉しく思います」と喜びを語っており、日本映画と日本の映画監督が世界を舞台に、また一つ大きな功績を残したと言えるだろう。

現在、フォーラム仙台ほか被災地でも上映されている本作は今後、青森、岩手、秋田、山形、福島など東北地方をはじめとした各地での上映が決定しているという。【Movie Walker】

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