『カルテット!』東京国際映画祭特別招待作品に選出!主題歌はmihimaru GT書き下ろし
「海峡を渡るバイオリン」や「Little DJ 小さな恋の物語」などで知られる小説家・鬼塚忠の同名小説を映画化した『カルテット!』(12月17日シネマイクスピアリにて先行公開、2012年1月7日全国公開)。本作が第7回ウラジオストク・ビエンナーレのオープニング招待作品に選出されたことに続き、第24回東京国際映画祭の特別招待作品にも選出されることがわかった。また、主題歌はmihimaru GTが書き下ろした新曲「One Time」に決定した。
本作の監督は三村順一、出演は高杉真宙、剛力彩芽、鶴田真由、細川茂樹ら。父の失業を機に崩壊していく4人家族が、クラシックのカルテットを結成することによって絆を確認し、再生していく姿を描き出す。
撮影を浦安市で行うべく準備を進めていた本作だが、クランクイン直前の3月11日に東日本大震災が発生。市域の86%が液状化の被害を受け、一時は制作中止の危機にあったが、「こんな時だからこそ、皆で力を合わせよう」と、クランクインを延期し、3月29日に製作を開始した。被災した市民を含め、700人以上がエキストラとして参加するなど、被災地の爪痕が残る中、市民の情熱で完成を迎えたことで大きな話題にも。今回の映画祭出品は、浦安市民の期待に応える明るいニュースとなった。
ウラジオストク・ビエンナーレは、1998年4月からロシア沿海地方ウラジオストク市で二年に一度開催される国際ビジュアルアートフェスティバル。演劇、音楽、造形、写真ほか、美術、芸能などの国際的な芸術祭典として知られ、同市内でコンサートや演劇の上演、シンポジウムなどが催される。7回目を迎えた今年は9月11日から15日まで開催され、オープニング作品に選ばれた本作からは出演者の鶴田、細川、三村監督ほかがオープニングセレモニーなどに参加した。 10月22日(土)より開催される第24回東京国際映画祭には、ウラジオストク・ビエンナーレに出席したメンバーに加え、高杉真宙、剛力彩芽らを加えた主要キャストの参加を予定している。
感動のラストを爽やかに演出し、希望に満ちた余韻をもたらすmihimaru GTの「One Time」の発売は現在未定となっている。【Movie Walker】