キルスティン・ダンスト、フルヌードで挑んだ『メランコリア』で脱皮! 出演作をけなされるのは大歓迎!?
今年のカンヌ国際映画祭でコンベンション部門で公開されたラース・フォン・トリアー監督・脚本作『メランコリア』(11月4日全米公開)は、ラース監督らしく今回もさまざまな物議をかもし出す作品となっているが、主演のキルスティン・ダンストは、出演作をけなされるのはむしろ大歓迎だと考えているらしい。
ラース監督は、同映画祭の記者会見の席で発言した内容が不適切として、カンヌ映画祭評議会から追放されるという異例の事態が起こったが、独特の世界観で終末論を描いたラース監督の作品は、今回も論議を呼んでいるだけではなく、否定的な批評が目立っているという。
そんな中、フルヌードで挑んだキルスティンは同映画祭で主演女優賞を受賞したが、主演作に対して厳しい批評がなされていることについて、「それって、とてもいい兆候だわ。『(その作品)よかったわよ』って、さらっと次の話題にいってしまうより、よっぽどいいわ。みんなの間で討論されるってことは、忘れられないってことだから」
「作品が嫌いだと混乱したり怒りがこみ上げてくるでしょ。でも、それで初めて自分が気がつかなかった感情に気付かされたりすることがあるってわかったの。そういう作品って、すごく大事だと思う」と、インディペンデント紙に語っている。
またカンヌで追放されたラース監督については、「彼は、彼なりのやり方で謝ったのだからもういいじゃないって思うわ。『また彼と仕事をするか』と聞かれれば、もちろん答えは“イエス”」だそう。同作でキルスティンは、身も心も一皮向けたようだ。【NY在住/JUNKO】
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