マドンナ、ゴールデングローブ賞でエルトン・ジョンと全面戦争
ゴールデングローブ賞授賞式の司会を務めた英国人コメディアン、リッキー・ジャーヴェイスが、今年は毒気が抜けて退屈だったと本国イギリスで報道されているのと対照的に、出席者のマドンナの暴れっぷりが話題になっている。
女王然として会場に現れたマドンナは、レッドカーペットではジェシカ・ビールのドレスの裾を踏みつけにし、最優秀外国語映画賞のプレゼンターを務めた際には、「今でもヴァージンのようなマドンナ」と司会のリッキーにジョークを飛ばされたことに立腹して、「もし私が今でもヴァージンなら、ここに来て何とかしなさいよ」と怖い顔で反撃。
しかし、最も遺恨を残したのが、エルトン・ジョンとの毒舌バトルだろう。マドンナは監督作『W.E.』(日本今秋公開)の主題歌「Masterpiece」で、エルトンはレディー・ガガとデュエットした『Gnomeo and Juliet』の挿入歌「Hello Hello」で、それぞれ主題歌賞にノミネーションされていた。
レッドカーペットで「マドンナが受賞する可能性はゼロ」と、エルトンが取材陣に語れば、その話を聞いたマドンナは「彼、ドレスを着ていた? 喧嘩を売ってるのかしら。一番優れた男性が受賞しますように」と一撃。マドンナの「Masterpiece」が受賞すると、カメラは苦々しい表情のエルトンをとらえた。
英紙デイリー・メイルによれば、エルトンはよほど悔しい気持ちで帰宅したらしく、配偶者のデビッド・ファーニッシュが「マドンナがベストソング? ふざけんな! マドンナが受賞したという事実こそが、この賞の無意味さを示している。彼女のスピーチはナルシスティックで恥ずかしかった。彼女のガガに対する批判も、彼女がどれほど必死になっているかということを示している」とツイートしているという。【UK在住/ブレイディみかこ】