ジュリア・ロバーツに続き、またもやアカデミー女優の化粧品広告が掲載禁止に!
昨年、ジュリア・ロバーツがモデルを務めたロレアルグループのランコム化粧品の広告が、エアブラシやデジタル修正によって非現実的になっているとして雑誌掲載が中止になったが、今度はレイチェル・ワイズがモデルを務めたロレアル化粧品の広告が、同じ理由で掲載を禁じられたことがわかった。
昨年、ダニエル・クレイグと結婚したレイチェルがモデルを務めるのは、ロレアルのアンチエイジング化粧品Revitalift Repair 10で、41歳のレイチェルが20歳に見えるほどだ。ジュリアの時と同様、広告のなかで女性たちがあまりにも完璧に非現実に描かれることに反対する運動を続けているイギリス自由民主党のジョー・スウィンソン議員が、「誤解を招くほどの誇大広告」であると指摘。今回もロレアル側は、デジタル画像の処理とエアブラシによって、顔色まで修正していることを認めており、イギリスの広告基準局(ASA)がロレアルに対して雑誌掲載の禁止を命じたと、英ガーディアン紙が報じている。
少しでも若く美しくありたいという女心を巧みに利用して、顧客に真実とは違う過剰な期待を抱かせ、幻滅させることの罪は大きいとして、今回の結果を歓迎しているスウィンソン議員だが、昨今では、化粧品関連だけではなく、映画のポスターでお尻や胸までもがエアブラシやデジタル修正されるのが日常茶飯事となっている。しかし、カメラワークの関係や監督の意向、予算によってはあまり修正が施されていないケースもあり、そのギャップに驚くこともしばしばだ。
だが、よほど極端でない限り、なかなか掲載禁止までに至らないなかで、2009年にはツイギーがモデルを務めたオーレイ化粧品の広告が、そして昨年はジュリアとクリスティー・ターリントン、そして今回はレイチェルが、それぞれ務めたロレアルグループの化粧品広告が掲載禁止令を受けているが、本人たちの意思がどこまで反映されているかは明らかにされていない。よりによって、『エリン・ブロコビッチ』(01)でアカデミー主演女優賞を受賞したジュリアと、『ナイロビの蜂』(05)で同助演女優賞を受賞したアカデミー女優のレイチェルが禁止令を受けており、ハリウッドの厳しい現実が垣間見られるようだ。【NY在住/JUNKO】