剛力彩芽、来日した天才子役に愛情たっぷりの手作りチョコを贈呈
感動映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(2月18日公開)で、トム・ハンクスやサンドラ・ブロックと堂々渡り合った天才子役トーマス・ホーンが来日し、2月14日にパークハイアット東京で剛力彩芽と来日記念トークショーを開催。バレンタインデーということで、剛力は「愛情をたっぷりこめて作りました」という手作りチョコレートをトーマスにプレゼントした。
本作は、9.11の同時多発テロ事件で最愛の父親を失った少年の心の旅と、家族との絆を描いた感動作。第84回アカデミー賞では、作品賞と助演男優賞(マックス・フォン・シドー)の2部門にノミネーションされたが、トーマスの熱演も高く評価されている。イベントでは、家族と話をすることが大好きだと語る剛力が、トーマスと初対面を果たした。剛力は映画の感想をこう語った。「すごく感動しました。9.11でも悲しい思いをした方がたくさんいると思うけど、人と人とのつながりを通して、家族の愛情の再確認をするのが大切だなって思いました。私は家族が大好きなので、家族を大切にしたい。私の世代は親に反抗しちゃったりすることも多いので」。
本作の主演に大抜擢されたトーマス。「経験のない僕を選んでいただいて、本当に幸運でした。今回、9.11の時にNYにいて、家族を失った方からも直接お話を聞くことができ、もっと人に対する共感や同情を感じられるようになりました。日本の方も地震に遭ったということで、とても同情しております」。
トムやサンドラと共演して、とても感激したというトーマスは、「監督が、僕とお母さん(サンドラ)の心がつながるシーンで、サンドラに『もっと強く感情を表して涙してほしい』と言われた時、サンドラは5秒くらいで涙してて。それだけすぐ役に入り込めるところに感銘を受けました」。剛力もそのシーンについて「親子のシーンでは私もたくさん泣きました」と語った。
最後に、剛力がトーマスに、緊張しない秘訣を尋ねると、彼は「僕も初めての映画だったからできるかな?って思ったけど、監督から『絶対できる』って励まされ、自分にもそう言い聞かせてやって、それが自信につながりました」とアドバイスをすると、剛力は感心しながら「私、すごく緊張するんです。でも、次はできるんだって思いながら挑みたいです」と笑顔でコメント。その後、気合たっぷりのチョコレートをトーマスにプレゼント。ふたりとも最後に「今日はいろんな人に感謝の心を伝えたい」と語った。
『もの、あり』では、トーマス・ホーンの若き才能に舌を巻くし、トム、サンドラ、マックス・フォン・シドーなど、ベテラン勢の存在感も素晴らしい。彼らが体現する9.11による喪失感は、きっと3.11後の日本人の心にも深く響くはずだ。【取材・文/山崎伸子】