宮崎あおいがノリノリで牛糞投げ!?
NHK大河ドラマ「篤姫」(08)の好演も記憶に新しい、国民的女優・宮崎あおい。彼女が、奇才・宮藤官九郎監督と初タッグを組んだ爆笑ロード・ムービー『少年メリケンサック』(2/14公開)がいよいよ公開。撮影中のエピソードや裏話を、宮藤監督とともに語った。
本格的なコメディは初挑戦という宮崎あおい。「念願だった」という宮藤作品で、見事にコメディエンヌとしての魅力を開花させている。
「毎日が本当に楽しくて、あっという間に撮影が終わったような気がします」とコメントした宮崎。その笑顔からは、宮藤ワールドを満喫した様子が伝わってくる。
宮藤官九郎監督も「今回はあおいちゃんが頑張りました。パンクバンドのおじさん4人を引き連れ全国ツアーするというお話だったので、4人に負けない、そして媚びない人が良いと、あおいちゃんにダメもとでオファーしたところ、奇跡的に実現することができました」と振り返る。
今回、宮崎あおいが演じるのは、崖っぷちに立たされたレコード会社の契約社員かんな。契約切れ寸前に、動画サイトで少年メリケンサックのライブ映像を見つけ、社長から契約を命じられる。
「かんなちゃんは、ものすごく適当で仕事も出来ないダメダメな女の子だけれども、どこか憎めない子。仕事中に飴をなめても注意されるどころか許されてしまうのは、ある意味すごいなと思います」と自身の役について語った宮崎。ちなみに、仕事中に飴をなめているのは、宮崎の提案だったそう。
劇中では、蹴られ、怒鳴られ暴言を吐かれ、極めつけには牛糞を投げつけられるなど、まさに体当たり演技を披露した宮崎。意外にも、これが楽しかったようで。
「牛舎のシーンは、足元も結構グチャグチャで本当に匂いました(笑)。牛舎のおじさんが『尻尾を上げたら注意!』と教えてくれたので、ハルオ役の木村(祐一)さんと『あっ!(牛糞を)するする』と一緒に逃げたり、楽しかったです。撮影中は、鼻を押さえながら、つま先立ちで牛舎に入っていくんですけど、それをハルオに見られると怒られると思って、平然としたフリをして台詞を言ったりして。面白かったですよ」
裏話を教えてくれた宮崎は「その状況にアクシデントが加わると面白いです。何かが急に壊れたり、倒れたり、こぼれたりすると、自然とアドリブが出るし、対処をしないといけなくなる。今回だったら、牛の糞。本番で、ボタボタボターっとしてくれれば、『よしっ!面白い』と思ったし、ホント楽しい撮影でした」と続けた。
主演の宮崎あおいを筆頭に、佐藤浩市、木村祐一、ユースケ・サンタマリア、勝地涼に、哀川翔(かんなの父親)と豪華キャストが繰り広げる抱腹絶倒の衝撃作『少年メリケンサック』。刺激が足りない日常に“スパイス”を投入してくれるそんな作品だ! 【MovieWalker/大西愛】