北野武『アウトレイジ ビヨンド』始動! 北野組初参加の西田敏行ら豪華メンバー集結
北野武監督のバイオレンス映画の続編『アウトレイジ ビヨンド』(10月6日公開)が、4月2日にクランクイン。4月17日にロケを行なっている生命の森リゾートで、現地記者発表会を開催した。北野武監督、西田敏行、三浦友和、加瀬亮、松重豊、小日向文世、高橋克典、桐谷健太、新井浩文が登壇、北野監督は「シリーズじゃない予定でしたが、1回見たやつは2回見てくれるんじゃないかと。台本がかなり面白くなってるんで、失敗したら演出のせいだと言われるのは恥ずかしいから頑張ります」と意気込みを語った。
ヤクザ社会の熾烈な争いを描いた前作『アウトレイジ』(10)。死んだと思われていた大友(ビートたけし)が生きていて、また新たな闘争に巻き込まれていく。タイトル『アウトレイジ ビヨンド』について、北野監督はこう語った。「2って言葉が嫌いだし、続編って言われるのもすごい嫌で。『アウトレイジ ビヨンド』はそれ自体が作品であって、独立した映画なんです。ま、あまり意味がわからないけど、“アウトレイジビヨンセ”ってのもね(笑)」。
撮影について北野監督は、「神山繁さん、中尾彬さん、西田敏行さんがコテコテの芝居をされるので、見ててへとへとになりました。抑えるのが大変でしたね」と言うと、北野組初参加の西田はこう弁明。「なるべくコテコテの芝居をしないように努力してましたが、中尾さんが結構しつこくて(笑)。あれは参っちゃいました」。
北野監督について、西田は「現場で本当に楽しそうに映画の撮影をしてらっしゃるのがとても愛おしくて。本当に映画が好きなんだなと思いました」と答えた。また、前作に続いて出演した三浦友和は「また出演できて大変嬉しいです。現場では一言も口をきかず、入っていくとみんなが立ち上がって『おはようございます』って。妙に緊張感があります」と語った。
前作で強烈なインパクトを与えたワルたちだが、『アウトレイジ ビヨンド』ではさらにエスカレートしたワルたちが登場しそうな予感が。森昌行プロデューサーによると、「オフィス北野作品では、『座頭市』(03)を含め、今回が200館以上という最大規模の公開となります」とのことで、内容的にも興行的にも大いに期待したい。【取材・文/山崎伸子】