香里奈&西野カナが「これはない!」と思う男性の行動を告白

インタビュー

香里奈&西野カナが「これはない!」と思う男性の行動を告白

働く女子たちが抱えるリアルな悩みと友情を描いた映画『ガール』(5月26日公開)に主演した香里奈と、主題歌を歌う西野カナは同じ東海地区出身。そこでプライベートでも仲良しのふたりに、地元名古屋でインタビュー。思わずにやっとしたという“あるあるネタ”から「これはない!」という男性の行動まで、ガールズトーク全開で語ってもらった。

原作は2006年の発売以来、女子のバイブルとして支持され続けている奥田英朗の同名小説。勤務先も環境も違う4人の女性を軸に、仕事や恋、結婚に子育てなど、人生の選択に迫られながらも、自分らしく生きる姿が描かれている。その中で香里奈が演じたのは、30歳を目前に、夢見がちで“ガール”な自分から卒業できない由紀子役。28歳という自身の年齢と重なるゆえに共感することも多かったという。「男性から見ると『やっぱり女はわかんない』とか『めんどくさい』と思うかもしれないけど、一見不可解に見える女性の行動にもちゃんと理由があるし、いろんなことを抱えている。私の演じた由紀子は“ガール全開”で夢見がちな女の子なんですけど、服でテンションが変わってしまう。私も洋服が好きなので『すごくわかるー』って思いました」。

そんな香里奈と普段から親交がある西野カナは、「私にとって香里奈さんはお姉さんなので、『ガール』で年下のキュートなキャラクターを演じているのはちょっと違和感が(笑)。でも、いろんな香里奈さんを見ることができてとても贅沢だなと思いました」と、普段と違う表情に驚いたことを明かした。

本作では由紀子の他に、麻生久美子演じる聖子、吉瀬美智子演じる容子、板谷由夏演じる孝子という3人の女性が登場し、立場や境遇は違えど、問題に直面する。「どのキャラクターにも自分的要素があったので、『この気持ちわかる』と思うところはたくさんありました」という香里奈に、一番共感した“あるあるネタ”を聞くと、「吉瀬さん演じる容子が、すごく嬉しい出来事にあって誰もいないエレベーターの中で“キャーッ”って喜んだ後、何事もなかったかのように普通に出てくるところ」という答えが。これには西野も「私もにやッとしました(笑)」と明かし、トークに花を咲かせた。

一方、西野カナの心に響いたのは「らしくない服を着た由紀子が、向井理演じる彼に『自分らしくて良いんだよ』と言われ、『らしくじゃ駄目なんだよ!』という場面。いつまで可愛らしい洋服が着られるのかな? もっと大人っぽい方が良いのかなっていうのは、私たちの世代なら誰もが思い悩むことだと思うので、とっても共感しました」と話してくれた。

また、今回は男性陣も向井をはじめ、上地雄輔、要潤、林遣都など、豪華な顔ぶれがそろった。なかでも盛り上がったのが、要潤演じる年上部下の今井。事あるごとに男性優位の考え方を持ち出し、上司である聖子(麻生久美子)を窮地に陥れようとする。香里奈も「憎たらしいぐらいにはまってましたよね。自分より年上の男性が部下になったら女のくせにって思われるだろうし、やり辛いだろうし、実際にこういう感じなんだろうなって思えるリアリティがありますよね」とコメント。西野も「これはちょっとない」と同調した。

ちなみに、ふたりに「これはない!」と思う男性のタイプを聞くと、「オレがオレがっていうタイプ。女の子がしゃべっていても、オレがオレがって被せてきて、自分の話ばかりするのは駄目ですね」と香里奈。西野は「浮気! この映画を見て、彼女や奥さんを愛してる男性って良いなと思ったんで、世の男性には、是非そうであってほしいです」と答えた。逆に、こういうことをされるとときめく場面について、西野が「由紀子に蒼太があげたような手作り感のある気持ちのこもったプレゼント! あれはすごくキュンとしました」と語ると、香里奈は「普段、優しくない人が良いことをすると、『ありがとう!』の気持ちが大きくなる。そういうギャップに弱いかも。でもしてやったんだぜ!みたいな態度を取る人は嫌です」と語り、「あるある」を誘った。

終始、ガールズトーク全開で進んだインタビュー。最後に西野カナに主題歌「私たち」に込めた思いを聞くと、「この曲は、女の子の友情がテーマなんですけど、大学時代の私と友達がモデルになっているんです。ふたりの関係やエピソードをストレートに歌っているので、自分たちのことと照らし合わせて聴いていただけると嬉しいです」と結び、インタビューを締めくくった。【取材・文/大西愛】

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