ローマ法王がローマの街に逃げ出した!? 法王の休日の行方は?
1954年の日本公開以来、現在も幅広い世代の映画ファンから支持されている傑作ラブストーリー『ローマの休日』。ヨーロッパを表敬訪問中の小国の王女アンを主人公に、公務を抜け出した彼女と、ローマで偶然出会った新聞記者との切ない一日の恋を描き出した。製作当時、無名の新人だったオードリー・ヘプバーンのキュートな存在感と瑞々しい演技から、本作は今もなお世界中で愛され続けている。
そんな『ローマの休日』から半世紀以上経った現代のローマで、今度は法王が逃げ出した!?7月21日(土)より公開される『ローマ法王の休日』では、コンクラーヴェ(教皇選挙)によって選ばれた新法王メルヴィルがあまりのプレッシャーから、その場を逃げ出してしまうところから物語が始まる。新法王誕生を祝福しようと、サン・ピエトロ広場に集まった大観衆、そしてこのまさかの事態がばれないよう奔走する関係者を尻目に、街を逃げ続けるメルヴィルは行く先々で巡り合う人々との交流を通じ、人間の信仰心や真心、そして法王の存在意義と向き合っていく。
この前代未聞の逃亡劇に挑むのは、『息子の部屋』(02)で第54回カンヌ国際映画祭パルム・ドールを獲得したナンニ・モレッティ監督。内気なくせに思い切った行動に出るメルヴィルや、彼を取り巻く人々の奔走ぶりを、温かく、時にはオフビートに描いている。
メルヴィルが逃亡の果てに見つけた大切な答えとは?そして、彼はプレッシャーに打ち勝つことができるのか。気になる結末は是非スクリーンで見てもらいたい。【トライワークス】
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