ダークヒーロー「脳男」が生田斗真主演で映画化! 共演に松雪泰子と江口洋介
第46回江戸川乱歩賞を受賞した首藤瓜於の小説「脳男」が、2000年の発刊から10年以上の時を経て映画化されることがわかった。主演には生田斗真、共演に松雪泰子、江口洋介が顔をそろえる。『八日目の蝉』(11)の成島出監督が今回は脚本を担当し、『犯人に告ぐ』(07)、『星守る犬』(11)などで人間ドラマを演出してきた瀧本智行監督がメガホンを握る。
生まれつき感情のない冷徹殺人マシーン“脳男”の鈴木一郎という難役を演じる生田は、「今回の作品は自分にとって新たな挑戦です。お話をいただいた時から、この作品に全てを懸けてみようと思いました。感情を持たず、痛みを感じない殺人マシーンという、これまで演じてきた役とは大きく異なる役です」と意気込みを語っている。今回は初の本格的アクションにも挑戦するといい、「撮影に入る準備として、これまで半年間、武術稽古をしてきました。見応えのあるリアルなアクションシーンも映画の見どころの一つになればと思っています。この作品が自身のこの先の道のりを大きく広げてくれるよう、日々撮影に励んでいます」と自信をのぞかせる。
性善説を信じ、犯罪者を救おうとする脳神経外科医の鷲谷真梨子を演じる松雪は、「静かな緊張感の中で展開される、緊密なやりとりに脚本を読んで静かな興奮を覚えました。私自身の役も、過去にある事件に巻き込まれトラウマを抱えている女性。新たに起きた事件の容疑者と対峙していくシーンが数多くあるのですが、その緊密なやりとり、心理描写を繊細に演じていきたいと思っています」と作品の印象を語る。連続爆弾魔を追い続ける、無骨だが正義感の強い茶屋刑事を演じる江口は、「犯罪、道徳、正義、追跡の果てに、それぞれが出す決着に向け、1カット、1カット、テンションの高い撮影をしています。茶屋というワイルドな刑事をどこまでリアルに演じきれるか、僕にとってもまた新しい挑戦です」と語り、「新しい日本のアクション映画が間違いなく生まれると感じています」と期待を膨らませた。
ある地方都市で猟奇的な手口の無差別連続爆破事件が発生。刑事の茶屋(江口)は犯人・緑川紀尚のアジトを突き止めたが、確保できたのは身元不明の男・鈴木一郎(生田)だけだった。緑川の共犯者と見なされた鈴木は、その犯行があまりに異常だったため、精神鑑定を受けることに。担当の脳神経外科医・鷲谷真梨子(松雪)は、一切の感情を出さない彼に興味を持ち、真実の姿を探る。そんな中、緑川が鷲谷の勤務する病院を襲撃し始める。
6月7日に都内でクランクインした『脳男』は、富山でのロケーションを経て、7月下旬にクランクアップ、2013年2月の公開を目指す。【Movie Walker】