沢尻エリカ、『ヘルタースケルター』プレミアには等身大パネルで登場。手紙で不在を謝罪
沢尻エリカ主演、岡崎京子の同名人気コミックの映画化作品『ヘルタースケルター』(7月14日公開)のジャパンプレミアが、ユナイテッド・シネマズ豊洲で開催。沢尻にとって『クローズド・ノート』(07)以来、5年ぶりの主演映画となったが、残念ながら本人は体調不良で欠席となった。蜷川監督は「撮影から半年間、こんなに濃い日はなかったです。私もエリカも魂をかけてこの映画に関われたんじゃないかと」と、喜びと心労の両方を口にした。また、不在の沢尻からは謝罪の手紙が代読された。
登壇したのは大森南朋、綾野剛、水原希子、新井浩文、蜷川監督の5人。沢尻はキャスト、スタッフ、ファンの皆さんに向けて「いっぱい迷惑をかけてごめんなさい」と、手紙で平謝り。「エリカはいっぱい悩んだけど、いっぱい伝えたい気持ちがあります。早くみんなに会えるよう公開に向け、気持ちを立て直して頑張ります」。
その後、新井が「やる前から素敵な女優さんだと思っていたけど、やってみてさらに上を行く女優さんだった」と沢尻を絶賛すると、水原も「すごく優しくて、妹分みたいに可愛がってくれてたんです」と笑顔でコメント。沢尻と激しい濡れ場を演じた綾野は「ああいうデリケートなシーンは前のめりになって入っていくことが多いけど、沢尻さんはコミュニケーションを惜しまず、正しい姿勢で現場にいらっしゃった。主役のいない舞台挨拶もこの作品ならありなんじゃないかと」と、彼女を称えた。大森も「早く元気になって帰ってきてほしい」と語った。
蜷川監督も「この映画をやる時、主演は何度考えても沢尻エリカしかいないと思ったが、撮り終えた後も、この役は彼女しかいなかったと心の底から思えました。お昼に電話で話をしたんですが、みんなにごめんねって。(映画初日の)14日に向けて整えると言っていたので、楽しみに待ってます」と、気丈に沢尻の思いを訴えた。
『ヘルタースケルター』で沢尻エリカが扮するのは、芸能界でトップスターの座へ上り詰めたりりこ役。実は全身整形のりりこは、やがて心身共に蝕まれていく。沢尻自身の登壇が実現しなかったのは残念だが、スクリーンには彼女の女優魂がしっかりと焼き付けられていることは間違いない。【取材・文/山崎伸子】