岩井俊二監督のミューズ、蒼井優が8年ぶりの監督最新作に登場
近年はドキュメンタリー作品の監督や、新人監督のプロデュースなどを手がけ、独自の活動を続ける岩井俊二。彼が『花とアリス』(04)以来、実に8年ぶりに監督を務めた長編劇映画『ヴァンパイア』が9月15日(土)に公開される。
認知症を患う母と同居する高校教師のサイモンは、自殺サイトに集う若者たちの中から、血をくれる人を探していた。やがて、彼は自殺志願者からヴァンパイアと呼ばれるようになるが、次第に予測できない事態へと発展していく。
これまでのヴァンパイア映画のイメージを一新するような、岩井俊二監督ならではの詩的な映像表現で綴られた本作。ほとんどのキャストが海外の俳優で構成されているが、日本からは蒼井優が参加している。
岩井俊二監督の『リリィ・シュシュのすべて』(01)で鮮烈な映画デビューを果たした蒼井優はその後、岩井監督の『花とアリス』にも出演し、高い評価を得た。それが彼女のその後の女優人生の礎となっているのかもしれない。以降、岩井監督の最新作までの8年間、様々な監督とコラボレーションを果たし、日本映画に欠かせない女優へと成長した。
そして、岩井監督のミューズとして8年ぶりに岩井ワールドに帰ってきた蒼井優。ふたりが生み出す唯一無二の化学反応が、どんな世界を創り上げているのか。岩井監督が紡ぎ出す世界に酔いしれてみたい。【トライワークス】
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