伊藤英明主演『悪の教典』のもう一つの物語「悪の教典 序章」がBeeTVで配信決定
貴志祐介の同名サイコホラー小説を伊藤英明主演で映画化した『悪の教典』(11月10日公開)。本作で描き切れなかった原作ストーリー部分を映像化したドラマ「悪の教典 序章」が携帯専用放送局BeeTVで配信されることがわかった。
原作は、高度なIQを持つ高校の人気英語教師が、学校の生徒たちを大殺戮する異色の物語だ。一つの原作を基に、映画とBeeTVがそれぞれの視点でアプローチ、日常の崩壊を描く映画に対して、ドラマでは日常に潜む見えざる恐怖を描き出す。映画、ドラマでサイコパス(反社会性人格障害)でありながら、高度なIQを持つという主人公・蓮実聖司を演じた伊藤は、「蓮実は、なかなか共感が得られるような役ではないですけど、映画とドラマを合わせて見てもらえると、蓮実という人間がわかってくるんじゃないかと思うので、やっぱり両方見てもらいたいですね。どちらもうまく伏線が張ってあるので、ドラマを見て、映画館に行っていただいても良いですし、映画を見てからドラマに戻っていただいても楽しめる作りになっていると思います」とアピールする。
ドラマロケは6月11日から6月30日まで神奈川で、8月2日から5日までニューヨークで行われた。ニューヨークでは伊藤演じる蓮実の人物背景を描く、ドラマの中でも重要なシークエンスとなる回想シーンの撮影を行った。伊藤と監督、撮影監督以外は、米国現地スタッフおよそ40人と俳優組合に所属する外国人キャストのエキストラ含め30人が撮影に参加した。主にウォール街やマンハッタンを背景に望むブルックリン橋公園など、ニューヨークの街を象徴するロケーションで撮影。伊藤が外国人スタッフや外国人キャストに囲まれながら、全編英語での演技に挑戦している。蓮実はアメリカに留学経験もあって、ネイティブの英語を生徒たちに教えているという役柄のため、伊藤は「英語に関してはプロのダイアローグコーチに現場についてもらい、常にコミュニケーションを取りながらやっていました」と振り返る。本作で役者として新たな魅力を見せている伊藤は、今後の俳優活動について、「経験としては(ハリウッドで)やってみたいと思いますが、俳優として仕事をしていくという意味では、日本でもハリウッドでも、どこへ行っても変わりはないと思いますし、僕が一番望んでいるのは、いろんな世界の人たちに、(日本が発信する)作品を見てもらいたいということです。日本が発信していくものが世界で認められたら良いですね」と語り、「今回、ニューヨークに来て撮影ができて、(外国人の)俳優さんたちと共演できて、ものすごく刺激になりましたし、ありがたいなと思いました。今回のドラマはとても良い作品になったんじゃないかと思います!」と自信を見せた。
BeeTVドラマ「悪の教典 序章」は10月15日(日)より配信を開始し、10月19日(金)にはDVDが発売されることが決定している。【Movie Walker】