松坂桃李、『ツナグ』舞台挨拶で多くの観客に感激!「言うことを忘れてしまいました」
辻村深月の同名小説を映画化した『ツナグ』(10月6日公開)の完成披露舞台挨拶が、9月11日に東京国際フォーラムで開催。主演の松坂桃李、樹木希林、桐谷美玲、橋本愛、大野いと、遠藤憲一、八千草薫、平川雄一朗監督が登壇。松坂は広い会場を見渡し、「3階の方までたくさんの方がいらして、圧倒されて、言おうと思っていたことを全部忘れてしまいました。本当に嬉しくてしょうがないです」と笑顔で挨拶した。
樹木は「目に見えない世界と交信して、感動してもらいたいです」と語ると、橋本は「きっと損はさせない作品になったのではないかと思います。安心して楽しんでいってくだい」と、自信たっぷりに作品をアピール。大野は「鳥肌が立つシーンがたくさんありました」と語った。
松坂が演じるのは、死んだ人に一度だけ会わせてくれるという“ツナグ”の見習いの青年・渋谷歩美役。劇中で描かれるような、人生においての疑問、後悔、イラっとしたこと、愛などについて、エピソードを尋ねられたゲスト陣。まずは、樹木が「私は、あの世を知っている人間なので疑問、殺意、愛、後悔、何もありません」と断言。橋本は「私は名前が愛だからかなと思うけど、大事にしてくれる人もすごく多くて、そのお返しではないですが、自分が大事な人も多いです。すごく幸せです」と答えた。
ユニークなコメントをしたのは、桐谷と大野だ。桐谷は「千葉でスカウトされたんですが、何でこんな田舎の千葉でスカウトされたのかが疑問です」と告白し、その後で「仕事を始め、高校生活の両立が大変で、後悔したこともあったんですが、今は楽しくお仕事をさせてもらっています」と笑顔でコメント。大野は、何を言おうか困り果てた挙げ句に、「一週間前に、ミルクフランスとクランベリーのチーズパンを食べてしまったことです」と苦笑いし、会場は大爆笑!
締めの松坂は、平川監督への愛を口にした。「この作品で監督の愛をものすごく感じました。何回も何回もリハーサルを繰り返したり、打ち合わせをしたりして、本当に愛情を込めて取り組んでいました。キャストの皆さんもそうでした。『ツナグ』はいっぱいの愛に包まれていると思います」。最後は、愛を描く本作にふさわしい愛の羽根が舞う中でフォトセッションを行い、舞台挨拶は大盛況のうちに幕を閉じた。【取材・文/山崎伸子】