クリント・イーストウッドから日本へのメッセージ付き『人生の特等席』予告編が公開!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
クリント・イーストウッドから日本へのメッセージ付き『人生の特等席』予告編が公開!

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クリント・イーストウッドから日本へのメッセージ付き『人生の特等席』予告編が公開!

クリント・イーストウッドが、年老いたメジャーリーグのスカウトマンを演じる人間ドラマ『人生の特等席』(11月23日公開)の特別コメント付き予告編動画がウェブ限定で公開された。公開された映像の冒頭に、クリント・イーストウッドから日本へ向けてのコメントがも収められている。

『許されざる者』(93)と『ミリオンダラー・ベイビー』(05)でアカデミー作品賞&監督賞のダブル受賞を果たし、2008年の『グラン・トリノ』(09)では主人公の壮絶なラストで世界を驚かせたクリント・イーストウッド。「もう積極的に役は探さない」と語り、実質的な俳優引退宣言を行なっていた彼が、生涯でただ一人の弟子と認めたロバート・ロレンツが初メガホンを取る本作で、主演俳優として復帰した。

自身が演じたガスについて、「ガスはこれまで私が演じてきた、色々なキャラクターの要素を持っている。『ミリオンダラー・ベイビー』のフランキー・ダンに似たとことがあるし、『グラン・トリノ』のウォルト・コワルスキーには多くの点で似ている。私は自分の年齢層のキャラクターを演じている限りはそこに変化を付けられるし、その性格付けはある程度、自然に伴ってくるものだ」と語り、まさにイーストウッドの映画人生を、そして現在82歳の彼のリアル人生を投影した演技を見せてくれるのだ。

今回の映像に収められたイーストウッドのコメントは、「日本の皆さん、こんにちは。私の最新作『人生の特等席』がまもなく公開を迎えます。お近くの劇場でお楽しみください」と、短く簡単な言葉ではあるが、日本に向けられた言葉ということで実に嬉しい限りだ。

予告編の冒頭はクリント・イーストウッド演じるガスが亡くなった妻のお墓へ語りかけるシーンからスタート。娘への愛と、うまくコミュニケーションが取れない父娘関係を亡き妻に相談する、哀愁感漂う演技を魅せる。しかし、その後はイーストウッドの言葉通り、フランキー・ダンやウォルト・コワルスキーのような偏屈に見える怒りっぽいキャラクターとなり、一筋縄ではいかない人物であることが容易に想像できる。娘のミッキー役はエイミー・アダムス。彼女も父とのコミュニケーションの壁に悩む一人だ。父の体調を心配しながらも、「お前の助けは要らん。さっさと帰れ」と言われてしまい、「嫌でも気になるわよ、娘なんだから」と怒鳴り、お互いに落ち込む姿は思い合いながらも壁のあるふたりの関係を表している。

10月20日(土)から28日(日)まで開催される第25回東京国際映画祭の公式クロージング作品にも決定している『人生の特等席』。まずは本予告編を見て、その世界観を感じてもらいたい。【Movie Walker】


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