伊吹有喜の小説「四十九日のレシピ」が永作博美主演で映画化

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伊吹有喜の小説「四十九日のレシピ」が永作博美主演で映画化

ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、「風待ちのひと」でデビューした伊吹有喜の小説「四十九日のレシピ」が、永作博美主演、石橋蓮司、岡田将生、二階堂ふみ、原田泰造らの出演で映画化されることがわかった。2011年に和久井映見、伊東四朗、風吹ジュンの出演でテレビドラマ化されたが、今回の映画化に当たって、キャストを一新。『百万円と苦虫女』(08)で日本映画監督協会新人賞を受賞、『ふがいない僕は空を見た』(11月17日公開)が第37回トロント国際映画祭に正式出品されたタナダユキ監督がメガホンを取る。

本作は、亡くなった母の「幸せに生きるためのレシピ」を通じて、残された家族が心の傷を抱えながらも、自身の人生について考え、再生に向かって前進していくストーリー。熱田家の母・乙美が突然亡くなり、生きる気力を失っていた夫の良平(石橋蓮司)のもとに、派手な格好の今時なイモ(二階堂ふみ)が訪れる。イモは乙美から頼まれていた四十九日までの細々とした家事などを引き受けにきたと話し、良平に乙美が残したレシピの存在を伝える。そこへ結婚し、東京で生活を送っていた娘の百合子(永作博美)が離婚届を残して実家に戻ってきた。良平と百合子、それぞれ心に傷を負った親子が乙美の人生を振り返り、最愛の妻であり母を送り出し、自ら立ち直っていくまでの四十九日間を描く。

『八日目の蝉』(11)で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞など映画各賞を獲得した永作は主人公の百合子を演じる。永作が女性監督とタッグを組むのは、『人のセックスを笑うな』(08)以来となる。石橋は百合子の父・良平を、岡田は日系ブラジル人のハルという難役を、二階堂は熱田家に突然現れる派手な不思議少女イモを、原田は百合子との関係が冷めてしまっている夫・浩之を演じる。原作について、永作は「泣いて、笑って、とても優しく朗らかな読後感。本作中に描かれている四十九日を成功させたいと思いました」とコメントを寄せている。

映画『四十九日のレシピ』は、10月31日から11月30日(金)まで岐阜県、愛知県を中心にオールロケで撮影を行い、2013年公開を目指している。【Movie Walker】

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