マツコ・デラックスが『黄金を抱いて翔べ』男性陣を斬る!「好みのタイプは青木崇高」

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マツコ・デラックスが『黄金を抱いて翔べ』男性陣を斬る!「好みのタイプは青木崇高」

ベストセラー作家・高村薫のデビュー作で、日本推理サスペンス大賞に輝いた同名小説を映画化した『黄金を抱いて翔べ』。大ヒット御礼舞台挨拶が11月7日に新宿ピカデリーで開催され、井筒和幸監督とマツコ・デラックスが登壇。ふたりはかねてより交流が深いといい、本作にもマツコがちらりと出演している。マツコは「もうちょっと使ってくれるのかと思ったわよ!気付かなかったんだから!」と監督にクレームを入れて、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。

大阪の街を舞台に、240億の金塊強奪を企む男たちの姿を描く本作。井筒監督は20数年前に原作を読んで感銘を受けたといい、「原作を読んだ時にまだ僕は40歳になる前で、力量もないし映画化は無理だと思った。深作(欣二)さんとか、アクションとミステリー、ハードボイルドが得意な先輩がいっぱいいたからね。原作を誰かが取ってしまうとハラハラドキドキしていた。僕の人生はこの映画どおりのハラハラドキドキの人生ですよ」と、映画化が実現した思いを感慨深けに語ってくれた。

妻夫木聡、浅野忠信、桐谷健太ら実力派俳優が、心に闇を抱えた男たちを見事に体現。見るものをぐいぐいと惹き付けるが、そのなかでマツコも一瞬とはいえ、本作への出演を果たしている。マツコは「一回目に見た時は、自分を見逃した。チャンミンちゃんが綺麗になって出て来た時、あれかと思ったわよ!だいたい同じだったわよ」と話し、会場から「違う!」と突っ込みが。これにはマツコも「挙手してから言ってちょうだい!」と言い放ち、会場の笑いを誘っていた。マツコの不満を聞いた井筒監督は、「マツコは(僕の)恋人ですから。恋人はあのくらいの出方しかできないの。長々と出すもんじゃないんだよ」とコメント。続けて「緊張感が続いている時にバッと出して似合う人と考えたら、他には誰がいるんだ!マツコはそういう人」とマツコの存在感を絶賛していた。

作中ではギリギリの世界を生きる男たちの色気が充満。マツコは「誰が良いかしらね。用途によって違うのよ。でも西田(敏行)さん以外だったら誰でも良いんですよ。西田さんも良いけど、まずは他から行かせて!」と妄想を広げたが、ポスターを指しながら「でも、タイプを選んでと言われたら、こちらのなかにはいないのよ」と発言。井筒監督が「わかった、わかった。青木(崇高)君でしょ」と勘を働かせ、マツコも「そうなのよ!私にも物怖じしない、乱暴なことを言ってくれる人が良いの。桐谷(健太)君みたいに優しい人は、私みたいなのがセクハラしても優しいと思う。優しい人っていうのは、そこどまり。そこで終わっちゃうのよ」と持論を展開した。

井筒監督が「青木君はいかついけど、ものすごい優しいよ。今度紹介しますよ」と言うと、目を輝かせていたマツコ。最後にはふたり共が「文化・芸術にお金を払うのは女性。この映画は男から見ても格好良いから、男性にも見てほしい」と熱心にアピール、息の合った爆笑の舞台挨拶を締めくくった。マツコも太鼓判を押す『黄金を抱いて翔べ』。スリリングな展開とロマンに賭ける男たちの姿は、男女を問わず見応え十分。是非、劇場で堪能してほしい。【取材・文/成田おり枝】

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