歴代の敵に負けずとも劣らないハビエル・バルデム扮する悪役が危険すぎる!

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歴代の敵に負けずとも劣らないハビエル・バルデム扮する悪役が危険すぎる!

ショーン・コネリーが初代ボンドを演じた第1作から、最新作『007 スカイフォール』(12月1日公開)まで、007シリーズでボンドに次ぐ存在感を放ち、ファンを虜にしているのがボンドと敵対する悪役たちだ。ロサンゼルス・タイムズ紙が「歴代の悪役トップ10」を発表するほどに、その魅力が浸透している。

圧倒的な人気を誇っている、悪の天才にして犯罪組織スペクターの首領エルンスト・スタブロ・ブロフェルドや、日系アメリカ人のハロルド坂田が演じたオッド・ジョブ、ジュリアス・ノオ博士など、シリーズ初期の作品に登場する悪役たちの目的が世界征服という荒唐無稽さで楽しませてきたが、シリーズが進むにつれ、世界情勢を反映した悪役が登場し、観客の目をくぎ付けにしてきた。

『007 スカイフォール』で悪役を演じているのは、『ノーカントリー』(07)で第80回アカデミー助演男優賞を受賞した名優ハビエル・バルデム。髪をブロンドに染め、不敵な笑みを浮かべつつ、ボンドやM、そしてMI6の諜報員たちを追い詰めていく姿は、背筋がぞくっとするほどだ。彼が演じるラウル・シルヴァはサイバーテロリスト。その手腕を生かして、ボンドたちの先を行き、彼らを苦しめることになる。

さらに注目なのは、シルヴァが元MI6の敏腕エージェントだったということ。過去のMI6のスパイ対現役MI6のスパイという構図が見られるのも胸躍るシチュエーションだ。シルヴァとボンド、両方の上司であるMとの関係も描かれ、手に汗握るシーンが連続する。しかも、それを名優ハビエル・バルデム、ジュディ・デンチ、そしてダニエル・クレイグが演じて見せるのだから、ボンドファンのみならず、映画ファンにとってもたまらない展開になっている。

シリーズ50周年を記念する作品で、魅力的な悪役の登場という粋なサービスも披露した『007 スカイフォール』。次回の「歴代悪役トップ10」に名前を連ねること間違いなしのハビエル・バルデムの名悪役ぶりをじっくりと堪能してもらいたい。【トライワークス】

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