杏、妖怪人間ベラに扮し、母校で課外授業「大切なのは、これが良い!って選ぶこと」

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杏、妖怪人間ベラに扮し、母校で課外授業「大切なのは、これが良い!って選ぶこと」

アニメ原作の人気ドラマを劇場映画化した『映画 妖怪人間ベム』(12月15日公開)。本作でベラを演じる杏が12月8日、自身の母校・青山学院初等部で小学校5・6年生250人へ向け、課外授業の一環としてトークイベントを行った。

濃紺のローブをまとい、怪しい色の長い爪にはムチではなくマイクを持ち、妖怪人間ベラの姿で現れた杏を前に、子供たちは興奮。杏は、厳しさと優しさを兼ね備えたベラのキャラクターになりきって、将来何になりたいか迷う子供たちに必要なことや、昔、人間の杏として青山学院初等部に在学していた頃の思い出などを語った。

「みんななりたいもの見つかったかい?見つかってない子もそれはそれで良いと思うんだ。あんたら、まだ子供だからね。でも、そのまんまで良いかって言ったら、そうじゃない」と、ベラの口調で生徒たちに語りかけた杏は、「まだ自分が子供だと思ってるけど、気が付いたら20歳、50歳、70歳…。帰ったら周りの大人に聞いてごらん。『あなたは今、気がついたら今のあなたですか?』って」と提案。人生の先輩として、「大切なのはその時々に『これが良い!』って選ぶこと。『これで良い』って選んで失敗したら、何かのせいにしちまいたくなるだろう?それは格好悪いよ。小さいことでも『これが良い』という選択を重ねた人たちは、大人になって大きな選択を迫られた時、同じように選ぶことができるんじゃないのかな、てわけさ」とアドバイスし、「もう一つ付け加えるとすれば、『何でこれが良いのか』という理由を考えてみよう。なぜ、それを好きになったか考えていくと、毎日新しい発見があるはずだ」と断言。ベラは生徒たちに「あ、今日、ベラに会ったってこと、気が向いたら日記に書いといてくれないかい?誰かの記憶に残ることが、あたしら妖怪人間にとっては一番の宝物なんだ」とお願いした。

杏の恩師から「遠足でレジャーシートをマントのように被って、広い芝生を走り回っていた」と、幼き頃の杏のやんちゃな一面が明かされると、「妖怪になる原因はそこにあったんですね」と返し、笑いが起こった。生徒からは「女優になるには?」「仕事で楽しかったこと、辛かったことは?」「歴史好きになったきっかけは?」「好きな食べ物は?」「杏さんにとっての自主自立とは?」と次々に質問が飛んだ。それらの質問に対し、丁寧にはっきりとした答えを滞ることなく伝える杏は、ベラとしてだけでなく、社会で活躍する頼もしい先輩としての顔ものぞかせていた。

授業を終え、杏は「恐れ多くも先生のような形で授業をやらせてもらえるというのはなかなかない経験で、ドキドキしていたのですが、やはりこうして初等部のみんなと会うことができて嬉しいです。根っこの部分はみんな変わらないんだな、と思い、安心しました。今日はこうして先生と生徒という立場で交流していますが、社会に出たら年齢の差のある人はたくさんいるから、この中のみんなと将来、お仕事することも、もしかしたらあると思う。それをすごく楽しみにしています。これからみんながどんな一日、一日を過ごして、選んで、大人になっていくのか、私も影ながら応援していきたいと思います」と生徒たちにメッセージを送った。【Movie Walker】

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