御年69歳のデ・ニーロが怪しさ200%の超能力者を熱演!
体重を27kg増やしたり、髪の毛を抜いたりといった過激なアプローチで与えられた役柄を完璧に演じる名優ロバート・デ・ニーロ。そんな彼が謎の超能力者を熱演したサスペンス『レッド・ライト』が2月15日(土)に公開される。
今回、デ・ニーロが演じるのは、30年の沈黙を破ってメディアに電撃復帰した超能力者サイモン・シルバーだ。1960年代末から1970年代初めにかけてスプーン曲げや念写や念力、空中浮遊などをテレビで披露し、世界中を虜にしというミステリアスな登場人物の設定は、日本でも超能力ブームを巻き起こし、2012年よりバラエティ番組などでも再び姿を見せるようになったユリ・ゲラーを彷彿とさせる。
しかし、その出で立ちは「ハンドパワーです」の決めゼリフで一世を風靡した超魔術師Mr.マリックを思い出さずにはいられない、怪しげなサングラス姿と黒ずくめのファッションなのだ。そのうえ、「種も仕掛けもありませんよ」と言わんばかりに指を開き、手のひらを観客に見せつける仕草などは、Mr.マリックの出演したテレビ番組を見て研究したのではないかと思ってしまうほどにそっくり。
黒々としていた髪もかなり白くなり、老化の証拠でもある耳毛も伸び、頬もたるんできている御年69歳のデ・ニーロ。もうハードな肉体改造を行う“デ・ニーロ・アプローチ”は不可能だが、その演技力はさらに磨き抜かれ、自身初となるカリスマ超能力者を威厳たっぷりに演じている。「シルバーは魅力的なキャラクターだと思う。ミステリアスだが、何年もの間、ヒーロー的な存在で、マジシャンであり、心を読むメンタリストでもある。その全てが興味深く、このキャラクターの中でとても知的に合体している。とても面白いよ」と、デ・ニーロ自身が語るほどに奥深いキャラクター、サイモン・シルバーの魅力を是非スクリーンで確かめてほしい。【トライワークス】