阿部寛『ジェネラル・ルージュ〜』白鳥役は「ストレス解消!」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
阿部寛『ジェネラル・ルージュ〜』白鳥役は「ストレス解消!」

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阿部寛『ジェネラル・ルージュ〜』白鳥役は「ストレス解消!」

医療ミステリー『ジェネラル・ルージュの凱旋』がついに3/7(土)公開。そこで『チーム・バチスタの栄光』(08)に引き続きメガホンを取った中村義洋監督と、田口&白鳥役を演じた竹内結子、阿部寛を直撃! エンジン全開の本音トークで、撮影の舞台裏を華麗に解き明かした。

今回、田口と白鳥が挑むのは、救命救急の速水センター長(堺雅人)にかけられた収賄疑惑。ふたりに同様の告発文書が届いたことから、ともに真相解明に乗り出してゆく。

前作では、厚労省の白鳥に振り回されっぱなしだった、竹内結子演じる田口。本作では、その関係性に変化の兆しが表れている。

「白鳥さんがいつものペースで声をかけてきた時に『あぁ、そうだ。この人、そうだったよな』と記憶が甦りまして、今回は免疫のようなものを用意しておいてもいいんじゃないかな、内心『克服したぞ!』って喜んでいたんです。ところが、実際はそれ以上のものが降ってくる。田口が良かれと思って一生懸命働きかけているのに『ひっこんでろ!』ですから。ひどいですよね! それが辛くて仕方なかったです」

白鳥の傍若無人ぶりは健在、いや、パワーアップしていたようで、阿部寛も「ストレス解消になりました」と振り返る。

「撮影初日に、白鳥の気持ちになった時に『こいつ慣れてきたな』とちょっとむかついたんです(笑)。だけど白鳥的にはそれが嬉しくて『もっとやってやろう』と。今回、田口は白鳥攻略法を持っているけど、結構油断していて。そこは『来たな』と思いつつ、一方的に田口を見る余裕を作りながら白鳥役に挑んでいました」

今回、白鳥は交通事故で入院してくる患者という設定。小児科で子どもたちに囲まれたり、車イス生活だったりと、新たな彼の一面も垣間見られる。

「普段はS的だけど、実はMな一面も併せ持っている。田口のことを見ているんだけど、実は(自分を)見て欲しいという気持ちもある。今回は、そんな白鳥の弱さも出てるんじゃないかな」

白鳥に頼られるのは、まんざらでもなかった様子の竹内は「(頼る白鳥を)可愛い人だな」と思ったのだそう。

「ふたりで聞き込みするはずが、田口ひとりだけ呼ばれて聞き込みしているシーンでも、その間、白鳥はずっと待っていてくれるんですよね。それに車イスで運ばれる時、身をゆだねるようにコロコロと運ばれていくので『なんだか健気だなぁっ!』って思いました」

ちなみに本作では、白鳥の登場とともに田口に悪寒が走る表現が登場する。「あれは、中村監督自ら『こんな感じで』と表現されてました。それを見た速水先生の態度が医者になっているんですけど、監督が堺さんに『新しい病気を発見したかのような興味で田口に近づいて下さい』と囁いていたのは忘れられませんね」と、竹内はその心情を吐露した。どうやら、監督の囁き作戦は今回も健在だったようだ。

最後は中村義洋監督が「今回、いろんな医師の方から話を聞いて、今まで知らなかった救命救急医療が置かれている状況を知りました。ニュースで耳にする救命救急の受け入れ拒否も、ホントは誰もしたくない。でも、現実にはせざる得ない状況がある。そのことが映画を通して伝わればと思います」とビシっと締めくくった。【MovieWalker/大西愛】

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