柴咲コウ、舞台挨拶で結婚観を語る!「スタートでもゴールでもない中間地点」
益田ミリの4コマ漫画の映画化作品『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』(3月2日公開)の完成披露試写会が、2月5日に朝日ホールで開催。柴咲コウ、真木よう子、寺島しのぶ、染谷将太、井浦新、御法川修監督が舞台挨拶で登壇。柴咲は「こんなに穏やかで、ある意味、事件性とかがない作品をやらせていただくのは初めてでした」と語ると、真木もうなずき、寺島も「こんなにすり減らない現場は初めてでした」と笑顔を見せた。
30代の女性の恋や仕事、そして人生の不安やもやもやを散りばめつつ、見終わった後、爽やかな感動が吹き抜ける本作。舞台挨拶では、それぞれに映画のキーワードのお題がアトランダムに振られた。「結婚」のカードを引いたのは柴咲。「結婚は、フレキシブルの方が良いと思います。何歳までに結婚しなきゃいけないとかいうルールも決めたくないし。スタートでもゴールでもない。パートナーとの信頼関係ができて、形ができていく中間地点だと思います」。
続いて「仕事」を引いたのは真木。「好きだから続けている。それが大前提じゃないと長く続けていけない。悩んだりもするけど、小さい頃から女優になりたくて、お芝居をやってて面白いという気持ちをずっと持ち続けていきたいです」。寺島が引いたのは「貯金」だ。「私はお金があったら今の楽しみに使っちゃう方で、貯めようと思ったことはないんです。でも、子供ができてから、子供のために貯めようかなという気持ちになってきました」。
「選択」を引いた染谷は「結果があって、選択があって、結果がある。この仕事は、物心ついた時からやってるから選択って感じじゃない。人生の一つって感じです」と語った。最後に「友情」を引いた井浦は「友情はお金では買えないもので」と言いながら、コメントに詰まっていたが「馴れ合いのなかで生まれてくるものは友情じゃなくて、ぶつかり合って生まれてくるものが僕は好きです」と語った。
最後に御法川監督が本作をアピール。「僕たちが込めた思いをしっかり受け止めてくださったら、見終わった後、人恋しい気持ちになるかもしれない。でも、決してネガティブじゃなく、耳を済まして自問自答し、きちんと向かい合った人が前へ行けるんだと思います」。柴咲たちも充実感あふれる表情でうなずいていたのが印象的だった。【取材・文/山崎伸子】