ジョン・ムーア監督「ジョン・マクレーンはブルースしかいない!」

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ジョン・ムーア監督「ジョン・マクレーンはブルースしかいない!」

不死身刑事ジョン・マクレーンの活躍を描くシリーズ第5弾『ダイ・ハード ラスト・デイ』が2月14日に公開され、オープニング4日間で興収6億円を突破、大ヒットスタートを切った。本作でメガホンを取ったのは、長編デビュー作『エネミー・ライン』(02)を成功させ、『マックス・ペイン』(09)をオープニング成績1位に導いたジョン・ムーア監督だ。この度、ジョン・ムーア監督のインタビュー映像が公開された。

アイルランドで生まれ育ったジョン・ムーア監督。ニール・ジョーダンやジム・シェリダンのような名監督のもとでキャリアを積み、コマーシャルで革新的な演出を披露、最新の特殊効果を駆使して好評を得た。注目を浴びたCMには、アディダス、ギネスの他、特にセガのCMが人気を博し、そのコマーシャルが1999年のMTVミュージックビデオアワードの番組内で流れた際に、それを見た20世紀フォックスとデイビス・エンターテインメントは、ムーア監督と契約を結んだという。

注目の映像作家でもある彼は、長年『ダイ・ハード』シリーズの大ファンだったようで、ブルース・ウィリスに関する質問が飛ぶと、「映画史上でも珍しいことだが、彼に代わるジョン・マクレーンはいない。ジェームス・ボンドは5人目だし、ジェイソン・ボーンも替わった。しかし、ジョン・マクレーンはブルースしかいないんだ。ブルースは『ダイ・ハード』の守護神なんだよ」と、一際熱く語る。さらにジョン・マクレーンについて、「彼は悪運の強さで立ち向かう。異国の文化に身を置いたジョン・マクレーンがどんな災難も彼はアメリカ流でやってのける。そのアイデアを実現したくて馴染みのない海外の街に放り込んだんだ。そこで彼がどう暴れるか見たかった(笑)」と、笑みを浮かべる。まさに熱いファンのような気持ちを持って監督を務めたことが感じられる。その言葉どおり、本作にはシリーズへオマージュを捧げた演出が多数盛り込まれている。

本作はシリーズクライマックスとなり、ジョン・ムーア監督のセンスも発揮されている。しかし、特殊効果を得意とする彼は「究極の特殊効果は“現実”だ」と言い切り、「人が実際に何かすることが最高の特殊効果なんだ。作り物でなく実現できることはやった方が良い」と断言する。本作のアクションの見どころの一つは78日間を費やしたという大規模なカースタントだ。スピード感あふれる瞬き禁止の怒涛の映像は見る者の度肝を抜くシーンとなっている。【Movie Walker】


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