ブルース・ウィリス「ジョン・マクレーンは災いを引き寄せる男」
世界一運の悪い男、不死身刑事のジョン・マクレーンの活躍を描くシリーズ第5弾『ダイ・ハード ラスト・デイ』(公開中)。この度、『ダイ・ハード』シリーズでジョン・マクレーンを演じるブルース・ウィリスのインタビュー映像が公開された。
本シリーズ最大の魅力は、何と言ってもブルース・ウィリス扮する主人公ジョン・マクレーンのキャラクターの尽きるだろう。偶然にもテロ発生現場に居合わせてしまうツキのなさ、その不運をぼやきまくる人間臭さ、いくら敵の猛攻を浴び、ボロボロになってもへこたれない粘り強さといった特徴は、後の『ダイ・ハード2』(90)、『ダイ・ハード3』(95)、『ダイ・ハード4.0』(07)へと引き継がれていった。無敵のスーパーヒーローとは一味違うマクレーンの庶民的な個性は、今なお絶大な支持を受けているのだ。
現在、ブルースは57歳。進化するアクションに「体は持つのか」と問うと、「アクションのために体は鍛えてる。地面に叩き付けられてもどこも折れないようにね(笑)」と笑顔で語るブルース・ウィリスの心は、いつでもボロボロになる気が満々だ。
今回公開された映像の中で、ブルース・ウィリスはジョン・マクレーンについて、「この男にルールは通用しないし、問題解決に手段を選ばない」とその破天荒ぶりを語る。さらに、運の悪さを「災難に遭うも遭わないのもその人の運なんだと思う。だが、ジョン・マクレーンは災いを引き寄せる男なんだろうな」と、シリーズを通して不運に見舞われるジョン・マクレーンを分析している。ジョン・マクレーンの戦い方には、「すごく頑固で頭が固いから、自分がこうだと決めたら、とにかく突っ走るんだ」と語る。ブルース・ウィリスの解説を聞けば聞くほど、本作でもあのおなじみのジョン・マクレーンを見ることができそうなことがわかるだろう。
しかし、本作はおなじみのジョン・マクレーンが見られるだけではない。シリーズ第1弾『ダイ・ハード』(89)で登場して以来、25年ぶりに登場する、運の悪さが遺伝した息子ジャック・マクレーン。ブルースは「このふたりは全然そりが合わない親子でね。ジャックが10代になると問題ばかり起こすようになって、ジョンは息子と疎遠になっていた」と親子関係を説明する。「シリーズの中でも最大級。銃撃戦や爆破シーンがものすごい迫力で展開するよ」とブルース・ウィリスお墨付きで、シリーズ最大のスケールとなっている本作。是非ともそのスケールを劇場のスクリーンで体感してもらいたい。【Movie Walker】