ジェニファー・ローレンス「登場人物は全員がクレイジーよ」
ブラッドリー・クーパー主演、愛する人を失って心が壊れてしまった男女の出会いと再起を描く『世界にひとつのプレイブック』(2月22日公開)。本作で、最愛の人を亡くし、心に傷を負った一人の女性ティファニーを演じるジェニファー・ローレンスのインタビュー映像が公開された。
『ウィンターズ・ボーン』(11)で第83回アカデミー主演女優賞にノミネートされ、『ハンガー・ゲーム』(12)の主役カットニス役で名実共に若手スターとなり、「世界で一番魅力的な女性」とも言われているジェニファー。
本作で演じたティファニーについて、「強い女性よ。気難しい性格でセックス中毒なの。溜まった不満を常に周りにぶつけてる。彼女の“普通じゃない”ところが好きよ。“自分は自分で良い”と思っていて、独自の人生哲学を持っているの。彼女は完璧な人間になりたいわけではなくて、ただありのままの自分を見てほしいと思っている」と、ジェニファーは愛らしい姿からは想像もつかない過激な発言に突飛な行動を繰り出すティファニーの素顔を明かす。
そんな過激なティファニーが出会う主人公パットを演じたのがブラッドリー・クーパーだ。パットもティファニーと同じ心のバランスを崩した難役を演じており、ジェニファーは「彼の演じたパットははまり役だったわ。演技の才能に恵まれた素晴らしい俳優よ」「彼の持つ優しそうな目はパット役に最適だと思うわ」と、演技力の高さを絶賛している。
本作では心の病に陥ったふたりの主人公だけでなく、一風変わった家族を含め、彼らを取り巻く登場人物も個性的だ。本作が一見、シリアスなテーマながらも爆笑される理由があり、ジェニファーは「ラッセル監督の作品らしい登場人物ばかりよ。しかも、本作に出てくる人物の全員がクレイジーなの」と語っている。
ジェニファーがティファニー役を熱望した一番の理由は、デヴィット・O・ラッセル監督の熱狂的なファンだったため。監督の作品はもちろん全て鑑賞済みで、なかでも『ハッカビーズ』(05)は一週間で11回も見たと豪語する。デヴィット・O・ラッセル監督の魅力について、ジェニファーは「独自の世界観を持っているの。彼の作品は他のどの映画とも違って個性的よ。一つの形式にとらわれず、どんな作品でも作れる。彼の陽気で風変わりで強烈な性格も大好きなの。それに、監督は自分でも想像できない演技を引き出してくれるの」と話し、監督を尊敬していることが伝わってくる。
心の病という難しいテーマを扱いながらも、ユーモアを交えてロマンティックに仕上げられた本作は、「今までにない美しいラブストーリー」とジェニファーも太鼓判を押している。【Movie Walker】