瓜二つ!?不細工顔巨人の吹替を吉本芸人4人が
『X-MEN』シリーズや『スーパーマン リターンズ』(06)などを手がけてきたブライアン・シンガー監督が、童話「ジャックと豆の木」を基に描く『ジャックと天空の巨人』(3月22日公開)。本作が、3月23日(土)から3月30日(土)まで開催される第5回沖縄国際映画祭の特別招待作品として正式決定、さらに日本語吹替の声優にスリムクラブの真栄田賢、千原兄弟の千原せいじ、博多華丸・大吉の博多華丸、南海キャンディーズの山里亮太がそれぞれ起用されることがわかった。4人は不細工顔を持つ巨人四天王のフィー、ファイ、フォー、ファムの声を演じる。
巨人四天王は、巨人軍団を束ねるファロン将軍に仕える、一癖も二癖もあるキャラクターたち。肌は岩壁のようにゴツゴツ、ほめる点など微塵もない容姿。性格は傍若無人で野蛮、そして不潔なこの4人衆は、主人公ジャックとヒロインのイザベル姫、そして人間たちに次々と襲いかかり、窮地に追い込んでいく。強い、大きい、速い、不気味と4拍子そろった巨人たちのビジュアルは、まさに起用された吉本芸人4人と瓜二つ!?
今回の起用理由も激似が最大の理由だという。宣伝プロデューサーは「初めてこの巨人の姿を見た時、自分の目を疑いました。そしてすぐに思ったんです。『日本に本物がいる!』と。ハリウッド映画史に刻まれるであろうこの巨人四天王に成りきれるは彼らしかいない!と真剣にオファーを出しました。数ある吹替版の中でも、容姿までも吹き替えた作品は映画史上初かもしれません。ご期待ください!」と自信を見せる。
真栄田は、羊や人間までを狩る罠仕掛けの巨人で、巨人にしてはロン毛と巨人界のファッションリーダー的存在のフィー役。「このメンツとの並びは不本意ですよ!」と訴える真栄田は、「巨人の中では僕が一番似てると思います。事務所に不満がある感じの眼なんか特に(笑)。何だか愛着わきますよ。このフィーくんに。この巨人は迫力がありますし、巨人なのに人間味があるんですよね。『こいつはこいつで生きてるんだぞ!』というのを出せるようにアフレコに挑みました」と語る。何でも口に入れてしまう、食いしん坊巨人で、天空に封印されたことから食糧が少なくストレスではげたという噂を持つファイ役の千原は、「真栄田とかそっくりじゃないですか。山ちゃんなんか、機嫌悪い時そのものやもんね。キャスティング会議で絶対遊んでたしょ?って思うてしまいます(笑)。監督の言うとおりできたら良いなと思います。ノープランで挑みますよ!」と意気込みを見せる。
博多は自称巨人界のイケメン巨人で、うぬぼれ屋だが実は大人しい地味目キャラ、お願いされると断れないタイプというフォー役。今回の人選に「この並びはムムムですね!顔で選ばれたのか、それとも声で選ばれたのか、どっちなんでしょうか?」と疑問を抱きつつ、「真栄田さんなんて、顔そのままでしょ(笑)。日本の映画かと思ったくらいですよ。ハリウッドでもこの4人でいけるんじゃないですか?逆輸入してみたい気持ちですよ。次回作では不細工芸人代表としてホンコンさんに登場していただきましょう!あと(フットボールアワーの)岩尾くんとかね(笑)」と次回作の構想をあげた。俺が俺がと前に出たがる、でしゃばり巨人で、虎視眈眈とリーダーの座を狙う腹黒い面も持つファム役の山里は、「僕は似てるのかな?すごく名誉なはずなんですけど、ありがとうございますって喜んで良いんですかね?」と起用を受け入れられない様子だが、「巨人という今までにない役なので、いかに迫力を出すか。映像も迫力があるのでにそれに負けないように!っていうのもプレッシャーです」と心境を明かした。
この他、本作の日本語吹替は主人公ジャックにウエンツ瑛士、物語の重要な鍵を握るイザベル姫に平愛梨、ファロン将軍にガレッジセールのゴリが起用されている。【Movie Walker】