妊娠4ヶ月の吉瀬美智子「流星が授けてくれた」

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妊娠4ヶ月の吉瀬美智子「流星が授けてくれた」

宮本輝の同名小説を映画化した『草原の椅子』の初日舞台挨拶が、2月23日に丸の内TOEI1で開催。佐藤浩市、西村雅彦、吉瀬美智子らが登壇した。現在、妊娠4ヶ月であることを発表したばかりの吉瀬は「子供ができなかったという役柄でしたが、流星に願いを込めたところ、授かることができました」と、役柄にちなんだ喜びのコメントを発した。

吉瀬が語った流星とは、パキスタンのロケで見たものだ。主演の佐藤も当時を振り返り、こう語った。「満点の星空の下、密造酒を飲むシーンで。実際、1分に1回くらい星が流れて。でも、そんな願いをしていたとはつゆ知らず(笑)。本当におめでとうございます」。

ちょうど撮影をした2012年は「日本パキスタン友好樹立60周年」で、パキスタンでの上映会も2月28日に決定した。初日を祝して、来場したパキスタンのファルーク・アーミル駐日大使から花束が贈呈された。再度、パキスタンの地に行くという西村は「パキスタンと日本の関係が今以上に良くなればと。また、現地で皆さんの反応を直に感じてみたい」と張り切って宣言した。

さらに主題歌「真昼の月の静けさ」を歌うGLAYのTAKUROからの手紙が音読された。本日、GLAYはアリーナツアー初日で登壇が叶わなかったが、「この映画は、僕自身共感できることがとても多い大人の映画だと思います」と感想を寄せた。舞台挨拶には佐藤、西村、吉瀬の他、小池栄子、黒木華、中村靖日、成島出監督も登壇。さらに2000人ものオーディションから選ばれた子役・貞光奏風も駆けつけた。

中年男性ふたりと、骨董店の美人オーナー、母親に虐待されていた4歳の少年の4人が心を通わせ、“世界最後の桃源郷”と呼ばれるパキスタン北西の地フンザを目指す旅に出る『草原の椅子』。『八日目の蝉』(11)で日本アカデミー賞を総なめした成島監督は「良き幸福の連鎖の物語です。その連鎖を広げていただければ」と本作を力強くアピールした。【取材・文/山崎伸子】

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