助演女優賞受賞のアン・ハサウェイに、早くもオスカーの呪いを懸念?
現地時間2月24日に行われた第85回アカデミー賞で助演女優賞を受賞し、幸せの絶頂にあるはずのアン・ハサウェイに、世間からは早くもオスカーの呪いを懸念する声が挙がっている。
これまでにも、特に主演女優賞を受賞した女優が、その数ヶ月後や一年後に離婚や破局を迎えるケースが目立っていたことから、オスカーの呪いという言葉が独り歩きしていた。しかし、二年前にトロント大学が興味深いデータを発表した。アカデミー賞で女優賞を受賞した女優と、ノミネートされながらも受賞しなかった女優の離婚率の違いをリサーチし、受賞女優の離婚率が63%も高いことを実証したのだ。
デイリー・メール紙によれば、最初のケースは『ミルドレッド・ピアース』(45)で主演女優賞を受賞した故ジョーン・クロフォードが、約一年後に三度目の夫フィリップ・テリーと離婚したのがオスカーの呪いの始まりだそうだが、近年では2010年に『しあわせのかくれ場所』(09)で同賞を受賞してキャリアで幸せの絶頂を味わったサンドラ・ブロックが、その数日後にジェシー・ジェイムズの浮気が発覚したことで離婚している。また、『愛を読むひと』(08)のケイト・ウィンスレットも、受賞の数ヶ月後にサム・メンデス監督との離婚を発表した他、『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』(05)のリース・ウィザースプーンがライアン・フィリップと翌年に、『ミリオン・ダラー・ベイビー』(04)で二度目の主演女優賞を手にしたヒラリー・スワンクが約一年後にチャド・ロウと、そして『チョコレート』(01)のハル・ベリーも約一年後にエリック・ベネイと、それぞれ離婚している。
また、結婚はしていないものの、同賞を受賞した『エリン・ブロコビッチ』(00)のジュリア・ロバーツや、『モンスター』(03)のシャーリーズ・セロンも恋人と破局を迎えている。
しかし、『ブラック・スワン』(10)で同賞を受賞したナタリー・ポートマンは、同作がきっかけで知り合ったベンジャミン・ミルピエと結婚、一児の母親になっている。また、2012年に受賞したアカデミー賞の常連メリル・ストリープは、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(11)で三度目のアカデミー賞受賞を成し遂げているが、1978年に結婚したドナルド・ガマーとの破局の噂は聞こえてこない。
そのため、二年前に発表されたデータである「1936年から現在までに同賞にノミネートされた265人の既婚女優のうち159人が離婚に至っているが、なかでも受賞者の離婚率は、ノミネートされながらも受賞しなかった女優の1.68倍も高い」という結果は変わっていないうえに、この中に占める助演女優賞を受賞した女優の離婚率は示されておらず、例を見ている限りでは、ダントツに主役である主演女優賞を演じた女優に離婚が多いようだ。
それでも、受賞後にライフスタイルや夫婦のステイタスが逆転することがふたりの溝を深める原因となるという意味では、助演女優賞でも例外ではない。アンの場合は、2012年9月にプロデューサー兼コメディ俳優のアダム・シュルマンと結婚した当初から、『ダークナイト ライジング』(12)や『レ・ミゼラブル』(公開中)で大忙しだったはずで、「ダイエットや役作りの苦しみを夫にぶつけていた」ことを明らかにしていることから、現時点ではアダムは献身的に妻を支えてくれる男性のようだ。アンは、アダムとの生活を優先させるために秋まで仕事のスケジュールを入れておらず、子作り宣言とも取れる発言をしている。
しかし、ある専門家は「今は新婚で相手を思いやる気持ちがありますが、特に年齢が近く同業者の場合は、彼の将来のキャリアの行方によって関係が大きく変わってくる可能性が高いでしょう。恐らく、アンは結婚のためにキャリアを後回しにするタイプではなさそうなので、今後、アンがどれだけ精力的に仕事に取り組んでいくかによっても、ふたりの行方が変わってくるでしょう」と分析している。アンにはデータの離婚率を上げずに頑張ってほしいものだ。【NY在住/JUNKO】