ダスティン・ホフマンが樹木希林にキスし、40年前のデートを暴露!?
ダスティン・ホフマンが、初監督作『カルテット!人生のオペラハウス』(4月19日公開)を引っさげ、21年ぶりに来日。4月9日にザ・リッツカールトンで来日記者会見に出席した。『クレイマー、クレイマー』(79)や『レインマン』(88)で2度のアカデミー主演男優賞に輝く名優ダスティンを迎えたのは、『わが母の記』(12)で第36回日本アカデミー賞主演女優賞を受賞した樹木希林。ふたりが鏡開きをし、映画のヒットを祈願した。
現役を引退し、老人ホームで暮らす音楽家たちが、ホームの存続をかけ、コンサートに挑むという本作。マギー・スミスら主要キャスト以外に、実際のミュージシャンやオペラ歌手たちが起用されている。ダスティン・ホフマンは彼らに心から感謝したそうだ。「低予算の映画なのに、朝6時から撮影に来て、14~16時間も撮影させてくれた。彼らは感謝と喜びと情熱を見せてくれた。それは、今まで体験したことのない素晴らしいものだったよ」。
会見の後半で樹木希林が登場。MCが「樹木希林さんも日本アカデミー賞など数多くの賞に輝いてます」と紹介すると、樹木は「ケタが違います。レベルが違いますから」と恐縮。その後、映画についての感想を述べた。「映画の絵画的な美しさ、役者たちの技術もさることながら、年を重ねる能力、魅力的に生きる能力を集め、監督が指揮者になられた。年をとるのが素敵だなと思いました」。
その後、ダスティン・ホフマンが樹木に「40年前、一度デートしましたよね」とノリノリにアプローチ!?ダスティンにキスをされた樹木は狼狽しながら「実は40年間別居している夫がいるので。非常に困りました」と、ジョークに答え、会場は大爆笑。最後にふたりは笑顔で鏡開きを行った。
常に笑顔で、ウィットに富んだスピーチをしてマスコミ陣を楽しませてくれたダスティン・ホフマン。『カルテット!人生のオペラハウス』も、ホフマンの温かい人柄がにじみ出たハートフルな映画に仕上がっている。【取材・文/山崎伸子】