大沢たかお『藁の楯』カンヌ参戦に熱い意気込み「生の評価を目の当たりにしたい」

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大沢たかお『藁の楯』カンヌ参戦に熱い意気込み「生の評価を目の当たりにしたい」

サスペンス大作『藁の楯 わらのたて』(4月26日公開)のレッドカーペットイベントとプレミア試写会が、4月22日に新宿ピカデリーで開催。大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也、岸谷五朗、伊武雅刀、永山絢斗、そして三池崇史監督が登壇した。ダイナミックな展開のなかに人間の心理を見事にえぐり出し、第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にも公式選出された本作。主演の大沢は「世界にどのように受けとめられるのかとても楽しみ。生の評価を目の当たりにしたい」と胸を張った。

本作は、10億円の懸賞金がかけられた凶悪犯“クズ”を48時間以内に福岡から警視庁に移送する、5人のSPと刑事の葛藤を描いたサスペンスアクション。大沢、松嶋共に三池作品は初参加となった。大沢は「去年の猛暑での撮影で、とにかく暑かった。日々熱さとの戦いでしたが、それが緊迫感を醸し出している」と撮影を振り返った。大沢と共に松嶋もSP役に挑んでおり、大沢は「撮影中、松嶋さんはほぼ男性にしか見えなかった。堂々と渡り合っていてとても頼もしかった」と松嶋の役作りを絶賛。松嶋は「歩き方など、男性に見えるように努力した。最高のほめ言葉です」と微笑んだ。

台湾新幹線や開通直前の高速道路でもロケを敢行した本作。大沢は「実際に高速道路を封鎖して、ものすごい数のパトカーを走らせた。邦画では経験したことのないスケール感で、やっている方としてもドキドキワクワクした」と充実の表情。三池監督も「それぞれが自分の正直な姿や、正体を現していく姿をじっくり楽しんでほしい」と自信をのぞかせていた。

第66回カンヌ国際映画祭への公式選出が告げられると、会場も大きな拍手で登壇者を祝福。大沢は「みんなで一生懸命作った作品を喜んでもらいたい」と意気込み、伊武は「カンヌ無量です」と駄洒落をお見舞い。三池監督は「最高の一言」と笑いながら、「最もカンヌという映画祭から遠いジャンルにある映画。こういう映画が選ばれたことは、今までにないんじゃないか。どのように楽しんでもらえるのか興味がある。カンヌ映画祭の勇気に感謝したい」と晴れやかな表情を見せていた。【取材・文/成田おり枝】

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