ヘレン・ミレン、女王の扮装で劇場を飛び出し「やかましい」と一喝!
現在、ロンドン市内の劇場で「The Audience」という舞台に出演しているヘレン・ミレンが、エリザベス女王の扮装のまま劇場の外に飛び出し、路上でドラムを叩いていた人々に、卑語混じりの英語で「やかましい!」と叱りつけたらしい。
「The Audience」は、エリザベス女王が60年間にわたって歴代英国首相と週に一度の定期会談を行ってきた様子を描いた舞台だ。主役のヘレン・ミレンは、映画『クィーン』(06)のエリザベス女王役で第79回アカデミー主演女優賞を受賞しており、英国の人々にとって、ヘレン・ミレンといえばエリザベス女王。そのヘレンが女王の扮装のままで、いきなり劇場から出て来たものだから、通行人たちも度胆を抜かれたらしい。
彼女に叱られたのは、5月末にロンドン東部で行われる同性愛者とトランスジェンダーのフェスティバル「As One In The Park」を宣伝するために劇場の外でドラムを叩いていたグループのメンバーたちで、UK版ハフィントンポストが掲載した映像を見ると、女王の扮装でカーディガンを羽織って出て来たヘレンが、ドラム隊の前に仁王立ちし、怒鳴りつける姿が映っている。
ドラム隊のメンバーの証言によれば、ヘレンは「やかましい!私はここで芝居をやっているのよ。人々はたくさんのお金を払ってこの舞台を見に来ているの。ファッキンおだまり!」と怒鳴りつけたそうで、彼女が劇場に戻って行くと、やんやの喝采が沸き起こったという。
ヘレンは、SKYニュースの取材に対し、不適切な言葉でドラム隊を叱りつけたことを認めており、「女王陛下は決してあのような言葉は使わないと思います。しかし、騒音が劇場の中まで聞こえ、観客に私の声が届いていませんでした。私は激怒しました」と話している。【UK在住/ブレイディみかこ】