ドラッグ、ポルノ、バイオレンス!『トレインスポッティング』原作者と組んだJ・マカヴォイが“歩く危険地帯”に!?
『トレインスポッティング』(96)の原作者アーヴィン・ウェルシュの著書「FILTH」を映像化した『フィルス』が、シネマライズで11月に公開することが決定。さらに、第6回したまちコメディ映画祭にて、国内最速上映されることも明らかになった。
ウェルシュの原作である『トレインスポッティング』が世界中で大ヒットしたとあって、制作時から大きな期待を寄せられていた本作。なかでも注目されているのは、主演のジェームズ・マカヴォイのぶっ飛んだ演技だ。マカヴォイと言えば、『ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女』(05)のタムナスさん役でブレイクし、それ以降も『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(11)や『トランス』(10月11日公開)など大作系映画に次々と出演。いまや、ハリウッドを担うトップスターにまで成長した。
そんな彼が本作では、酒とドラッグに溺れ、暴力、セクハラなど、何でもありの凶暴な役に挑戦。精神を混濁させ大声で発狂したり、女性たちと悦に浸ったりと、大胆なシーンが目白押しだ。これまでスマートな役柄が多かっただけに意表をつかれるが、全編を通してマカヴォイの役者魂を確認できる。
本作は、躁鬱の気のある極悪刑事の生き様をコミカルに描いたクライム・コメディ。あまりの横暴ぶりに妻と娘に見放されたマカヴォイ扮するスコットランド人の刑事が、とある事件をきっかけに、幻覚の世界で錯乱していくというストーリーだ。出世のために卑怯な手段で同僚を陥れるなど、悪人非道な行いをしてきた刑事の運命と人生を、ブラックかつポップに見せていく。
なお、“第6回したまちコメディ映画祭in 台東”は9月13日(金)~16日(祝・月)まで開催。世界から熱視線を浴びる意欲作『フィルス』は9月16日(祝・月)に東京都美術館講堂にて上映されるので、いち早く日本で鑑賞しておきたい!【Movie Walker】