第71回GG賞ワーストドレッサーは時の人にトワークされたあの人の妻!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
第71回GG賞ワーストドレッサーは時の人にトワークされたあの人の妻!

映画ニュース

第71回GG賞ワーストドレッサーは時の人にトワークされたあの人の妻!

現地時間の12日に第71回ゴールデングローブ賞が開催され、今年も例年以上に豪華なセレブたちがレッドカーペットを華やかに彩った。

今年は例年の黒、白、赤、ベージュなどに加えてカラフルな色やデザインも多く、格式ある同賞のレッドカーペットの常識を破って新たなチャレンジするセレブがワーストドレッサーに選ばれるケースも多かった。

以下、ベストドレッサー賞と同じメディアを参考に、ワーストドレッサー賞をまとめてみた。

今回、不名誉なベストドレッサー賞に選ばれたのは、昨年時の人となったマイリー・サイラスからトワークされたロビン・チックの妻ポーラ・パットンが着ていた、ステファンローランの白いドレス。スレンダーなモデルが着用していたランウェイでは好評だったドレスのようだが、ポーラの背が高すぎることやボディラインがゴージャスすぎるために、ボディのサイドにあしらわれた大きなフリルのデザインが過剰に目立ち、辛口ファッションコメンテーターのジョアン・リバースからは、「ティッシュペーパーを丸めたものを付けているみたい」と言われる始末。さらにLAタイムズ紙も、「01年のアカデミー賞のレッドカーペットで、ビョークが着ていたスワンドレス以来のワーストドレス」と書きたてた。

『アメリカン・ハッスル』で助演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンスが今回選んだのは、白いディオールのソフトなテキスタイルに、2か所に黒いレザーストラップを巻いたストラップレスドレス。ジェニファーが、ファッションを酷評するジョアンを非難したことから反撃が予想されたが、ほかのメディアからも、「ティシュを丸めたよう。メイクが濃すぎる」などと不評だった。

サンドラ・ブロックが着ていた胸元がピンク、黒ドレスにボトムの部分がブルーと3色で彩られたプラバル・グルンのドレスは、色使いやシワ隠しが難しい点、なによりも骨ばった胸元が年齢を強調させるとして大方不評だった。また、レッドカーペットで、「4、5着の候補のなかからこれが着たい!というドレスを選んだ」と語っていたジュリア・ロバーツが着ていた白い襟付のブラウス風のトップと黒のドルチェ&ガッバーナのストライプレスのドレスの組み合わせは、98年のアカデミー賞でワーストドレッサー入りしたシャローン・ストーンが着ていたGAPのトップとベラウォンのボトムのファッションを彷彿させるようで、「ウェイトレスのようだ」と場違いファッションを指摘されている。しかし、サンドラの挑戦とジュリアの勇断に肯定的なの声も上がっているようだ。

リスクと言えば、エマ・ワトソンの赤いクリスチャン・ディオールのドレスもその一例だ。前から見るとシンプルな半袖のラウンドネックのドレスだが、大きく開いた背中から足にかけての後ろ姿は、黒いレギンスを履いたお尻と足が丸見えでレッドカーペットに向かないのが不評の理由だが、ピープル誌などはジュリアと同様に、「若さあふれるエマしかできない斬新なファッション」と一定の評価を下している。

『アメリカン・ハッスル』で主演女優賞を受賞したエイミー・アダムスが、映画の舞台である70年代のファッションにインスパイアされたという、ローズカラーのヴァレンチノクチュールのドレスは、レッドカーペットの途中まで羽織っていたショール姿はパーフェクトだったようだが、「胸元が空きすぎており、貧弱な胸が強調されバランスが悪い」と否定的な意見も多かった。同作では、豊かな胸がはみ出した華やかなファッションが似合っているが、デザインのせいか、または映画のなかではカールしたロングヘアとのバランスがよかったのか、レッドカーペットでは胸元がスクリーンの中よりも貧弱になっているのは否めない。しかし「映画に合わせたエレガントな装い」と肯定的な声もあり賛否両論だった。

ほかに不評だったのは、ワーストドレッサーの常連ハイディ・クルムのマラケッサの黒に白い花があしらわれたドレス。また、妊婦のドリュー・バリモアが着ていたモニーク・ルイリエのオーガンジーの花柄は、子どもっぽすぎて太りすぎたボディが余計に強調されるという理由から、司会を務めたティナ・フェイのキャロリーナ ヘレラの黒字に赤い花のドレスは、プリント柄も子どもっぽく、ヘアスタイルも最悪との烙印を押されている。ほかにも、エマ・トンプソンのランバンのドレスやユマ・サーマンのアトリエヴェルサーチのメタリックブラックのタートルネックのドレスも、バランスが悪く不評だった。

ゾーイ・サルダナのプラバル・グルンのドレスは、チャレンジ精神は認めるが授賞式にはそぐわないうるさすぎるデザインで、ズーイ・ディシャネルのオスカー・デラレンタのベージュのドレスは子どもっぽすぎるという理由で、ミラ・クニスが着ていたスパークリングシルバーのグッチのドレスは、背が低いミラには似合っていない、リース・ウィザースプーンのエメラルドグリーンのカルバンクラインのドレスは、ナイスボディを強調するには最高だがシンプルすぎてレッドカーペットにはそぐわないとの評価。またジョニー・デップの恋人アンバー・ハードのヴェルサーチのネイビーブルーのドレスは、ドレス自体はシンプルで評判だったが、「立ち上げすぎてボリューミーなへアスタイルがミスマッチでレッドカーペットにはそぐわない」との評価から、残念な結果になった。

トータルバランスの大切さと、これまでの格式ある伝統の壁を超えるのが難しいことが浮き彫りとなった格好だ。【NY在住/JUNKO】

作品情報へ

関連記事