レオ「ハマチの寿司を50個も食べさせられた」と恨み節
レオナルド・ディカプリオが第71回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞を受賞し、本年度アカデミー賞主要5部門にノミネートされた『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(1月31日公開)の来日記者会見が、1月29日に東京証券取引所で開催。レオと共演のジョナ・ヒル、マーティン・スコセッシ監督が登壇。世界の金融の中心地ウォール街で“ウルフ”と呼ばれた ジョーダン・ベルフォート役を演じたレオは、会場について「本作にふさわしい場所だ」と大喜び。ここで会見を行ったのは、ハリウッドスター初となった。
東京証券取引所は、ニューヨーク、ロンドンと並ぶ世界規模の証券取引所で、年間取引額は600兆円を超える。レオは「ここに来れたことが素晴らしい。本作は、株式を扱う時、こうしてはいけないと警鐘を鳴らす物語だ。ジョーダンは抑制を失い、お金を儲けることに突き進んだ。株式市場や金融に携わる人は、道徳や倫理観をもつことが大事だと思う」と訴えた。
製作も兼ねたレオは「過去2作品、どうしても作らなければいけないという作品があった。それは『アビエイター』(04)と本作で、両方共、ここにいるスコセッシ監督と組んだ映画だ。キャラクター重視の本作は、スコセッシ監督としか作れないと思った」と、スコセッシ監督との信頼関係を口にした。レオから監督をオファーされたスコセッシ監督も「レオのやる気と情熱が大きかったよ」と、振り返った。
劇中で、レオと絶妙な名コンビぶりを見せたジョナは「レオの素晴らしい点は、共演者たちを高めてくれるところだ」と、レオを絶賛。その後、2人が寿司を食べる劇中のシーンの話となり、「脚本で最後に『ハマチを食べろ』というセリフがあって。それを途中で僕が言ってしまったために、レオがずっとハマチを食べる羽目になった。それで食べ過ぎて気持ち悪くなってしまった」と言うと、レオも「最終的に、僕はハマチを50個も食べたよ」と苦笑い。
3人は最後に、黄金のくす玉を割り、笑顔で会見を締めくくった。 【取材・文/山崎伸子】