『土竜の唄』に首位を譲るも、『永遠の0』が依然好調をキープ!
13年末より8週連続1位を記録していた『永遠の0』から、今年に入って初めて首位の座を奪ったのは、異色バイオレンスドラマ『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』。全国293スクリーンで公開され、土日2日間で動員20万9935人、興収2億8220万7700円を記録し、好調な滑り出しとなった。
主演の生田斗真による冒頭約20分間はほぼ全裸という熱演はもちろん、岡村隆史、上地雄輔らが原作のキャラクターそっくりに変身しているのも話題に。バイオレンス描写を得意とする三池崇史監督と「あまちゃん」の宮藤官九郎という話題性のある監督・脚本コンビが、5分に1度何かが起きるという先読み不可能な物語を作り出し、原作のファン以外もうまく取り込んだ結果といえるだろう。
また、首位の座を明け渡したものの、2位の『永遠の0』は前週から比べて18%ダウンしただけで、累計動員613万人、興行収入75億円を突破するなど、依然として好成績をキープ。80億円突破も間近で、日本映画の実写作品の歴代10位『THE LAST MESSAGE 海猿』(10/興収80.4億円)を抜きしだい、トップ10入りを果たすことになる。
一方、トム・クランシー原作のスパイアクション『エージェント:ライアン』が3位と健闘。30代以上のカップルやかつてのシリーズのファンとみられる中高年の男性層などを中心に幅広い観客を集めて、苦戦が続く洋画の中では好スタートを決めた。
どの作品も初週以降の数字の伸びが気になるだけに、もしかすると『永遠の0』の首位返り咲きもありえるかも?【トライワークス】
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