オスカー女優ジュディ・デンチ、「引退」は最も無礼な言葉|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
オスカー女優ジュディ・デンチ、「引退」は最も無礼な言葉

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オスカー女優ジュディ・デンチ、「引退」は最も無礼な言葉

あなたを抱きしめる日まで』で実在の人物フィロミーナを演じ、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされている御年79歳のジュディ・デンチは、度重なる引退報道にイラ立ちを隠せないようだ。

12年に、黄斑変性症という目の病に侵され、失明の危機にあると報じられたジュディは、Mとして親しまれてきた『007シリーズ』を、12年をもって卒業している。

その後も、「完全に脚本が読めない状態になっているため、友人が代わりに読み上げるか、録音したものを聞いて覚えています。はっきりと見えないので人の顔を認識できず、撮影中もスタッフが配慮しないと物にぶつかってしまうほど状況が悪化している」との報道があり、しばしば引退について問われるようになったジュディ。

しかし本人は、「『引退』という言葉は私の辞書においては最も無礼な言葉だと思います。年寄りとか熟練したとか、古くさいといった言葉も我が家では一切禁止しています。そういう言葉は、まるであなたはもう終わりみたいなことを意味するのですから」と言う。

「確かに、私の視力は相当衰えてて、台本を読むこともできないし、ずっと描いていた絵も描けません。映画も見たいと思いますが、それもかなり大変なことなんです。でも、そういう否定的なことばかりを考えていたくはありません。できることをやるだけ。演じることに情熱がある限り、私はできることをやっていくつもりです。いまはこうやって、どうにかやっていますから」とハリウッド・レポーター誌に語っており、現時点で引退の意思ががないことを、きっぱりと宣言している。【NY在住/JUNKO】

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