東京アニメアワードフェスティバルが開幕!特別賞に高畑勲監督が選出
国際アニメーション映画祭「東京アニメアワードフェスティバル2014」が3月20日に開幕。日本橋三井タワーにてオープニングセレモニーが開催され、『かぐや姫の物語』(13)の高畑勲監督が特別賞・アニメドールを受賞。高畑監督が、超合金のトロフィーを手に喜びの言葉を語った。
「東京アニメアワードフェスティバル2014」(TAAF2014)とは、TAAF実行委員会・一般社団法人日本動画協会主催による、アニメーション作品の振興を目的とした国際アニメーション映画祭。オープニングセレモニーでは会場にレッドカーペットが敷かれ、『鷹の爪7 女王陛下のジョブーブ』(4月4日公開)に出演する木の実ナナ、本田翼をはじめ、関係者一同が晴れやかな笑顔を見せた。
『鷹の爪7 女王陛下のジョブーブ』からは、監督のFROGMANが、吉田くんや、レオナルド博士らを従えて賑やかに登場。この日の本田は、白地にキラキラと光る星型のモチーフをあしらったミニワンピースをチョイス。木の実は、ヌードカラーのゴージャスなドレスで堂々とレッドカーペットを闊歩し、ファンからのサインに応えるなど、会場を盛り上げた。
また、特別賞・アニメドールの受賞セレモニーが同時開催され、高畑勲監督が受賞。同賞は、コンペティション等各部門の基準を凌駕し、特別な光を輝かせる革新的な活躍をされた人物、話題を呼んだ作品にスポットを当てる賞となる。トロフィーのプレゼンターは、『キリクと魔女』(98)などで知られる、フランスアニメーション界を代表する巨匠、ミッシェル・オスロ監督だ。
オスロ監督は「高畑監督の作品は、昔から大好き。ふさわしい賞をお渡しできることを、この上なく光栄に思います」と挨拶。超合金のトロフィーを受け取った高畑監督は「尊敬し、敬愛するオスロ監督から渡していただくなんて、喜ばしいこと」と感激の面持ち。続けて、「私は、長くやってきたというだけで。私は絵描きではないので、この賞も、たくさんのスタッフの共同作業によって成し遂げられたこと。その人たちのことを思い浮かべるばかりです」とじっくりとコメント。「私が賞をいただけるようにしてくれたスタッフの皆さんに、感謝の気持ちを伝えたい」と、感謝しきりだった。
「東京アニメアワードフェスティバル2014」(TAAF2014)は、3月20~23日までTOHOシネマズ日本橋を拠点に開催。3月22日には「AnimeJapan2014」が開催中の東京ビッグサイトで授賞式・レセプションが行われる。【取材・文/成田おり枝】