ベネディクト・カンバーバッチ、F1の司会で大絶賛を受け新境地!?
多忙を極めるベネディクト・カンバーバッチが、2000年から開催されているローレウス世界スポーツ賞に出席するため、26日にマレーシア入りした。
スポーツ界のアカデミー賞と言われる同賞は、これまで陸上やテニス、ゴルフ選手のほか、F1最多ワールドチャンピオン歴を誇るミハエル・シューマッハが年間最優秀男子選手賞を受賞。そして今年は、10年に23歳と134日で最年少F1ワールドチャンピオンに輝き、4年連続で王座に君臨したセバスチャン・ベッテルに同賞が贈られた。
そんな中カンバーバッチは、多忙な合間にできた3月28日、29日の貴重な休暇にマレーシアで開催された「F1マレーシアGP」の予選ラウンドを観戦。30日の決勝レースでは彼がプレゼンターとしてインタビュワーを務め、新たな才能を発揮した。
「小さい時にF1レースを見たよ。車からはほど遠い観客席だったけれど、エンジン音は忘れられない。それ以来F1レースのファンなんだ。F1のボスからのオファーを断れるわけがないよ」と語ったカンバーバッチは、観客席に座るベッテルに、勝つための迷信についてインタビュー。たずねられたベッテルがコインの話をすると、カンバーバッチはポケットからコインを取り出し、「今度の試合は頑張ってね。アイスクリームを買ってもいいけど」とジョークを交えて会場の笑いを誘った。
さらに、決勝レースはポールポジションを獲得したルイス・ハミルトンが所属するメルセデスで試合を観戦。レース終了後の表彰式には、特別プレゼンターのカンバーバッチが、黒いズボンに白いシャツ、グレーのジャケットを羽織って涼しげに登壇。ハミルトンが「また会えて嬉しいよ。もっとこっちにおいでよ」とカンバーバッチに話しかけるシーンも。彼は、「前回のオーストラリアGPではエンジントラブルでリタイアになっちゃったけど、今回1位になった気分は?」「今年からエンジンの音がかなり静かになったけど、チームからのオーダーなんかは聞こえやすくなったの?」など鋭い質問を投げかけ、ハミルトンが、「基本は風の音がほとんどだけど、確かに前よりは聞こえるかな」と笑顔でコメントする場面もあった。
また、3位のベッテルには、「昨年優勝した時は大雨だったけど、今年は雨も降らなかったし、随分違ったレースになったのでは?」と質問するなど、わき役に徹したカンバーバッチの姿をデイリー・メール紙などが絶賛している。
これまでにも、元F1レーサーのデビッド・クルサードなどもインタビューアーを務めたが、カンバーバッの司会はプロ並みと好評で、「BBC TVシリーズ「SHERLOCK シャーロック」のシャーロックに、こんな才能があるとは!」と、関係者やファンが絶賛のツイートを寄せている。
新たな才能を世間に知らしめたカンバーバッチには、F1映画のオファーと共に、ヒュー・ジャックマンに続いてアカデミー賞の司会のオファーがくるかもしれない。【NY在住/JUNKO】