190cm超でしかも還暦超え。あのシリアスな熟男スターがアクション映画ファンを熱狂させる!

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190cm超でしかも還暦超え。あのシリアスな熟男スターがアクション映画ファンを熱狂させる!

190cmを超える長身にも関わらず、キレのある俊敏な体さばきをみせる現在62歳のリーアム・ニーソン。そんな彼が、NYからロンドンへ航行中の旅客機という密室を舞台に壮絶なアクションを繰り広げるのが、サスペンス・アクション『フライト・ゲーム』(9月6日公開)だ。

60歳を超えてなお、第一線でアクションスターとして活躍する彼だが、もともとは『シンドラーのリスト』(93)でオスカーにノミネートされたり、ブロードウェイの舞台でトニー賞にノミネートされたりと、“演技派”として評価が高かった人物。それがなぜこうも彼にアクション出演が相次ぐのだろうか?

これまでにも、娘を溺愛する“最強オヤジ”として暴走しまくる代表作『96時間』シリーズや『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』(10)などでパワフルなアクションをこなしてきたリーアムだが、今作では警備のため旅客機に搭乗する航空保安官ビルという役どころに。突如、彼の携帯に姿なき犯人から、乗客146人を人質に1億5千万ドルを要求する脅迫メールが届いたことで、緊迫した心理戦にもつれ込んでいく。そんな中で、リーアムは狭い機内のカウンターに体ごと投げ込まれたり、不安定なフライト状態で突如天井に叩き付けられたりと、激しい大立ち回りを披露。急降下する機体のなかで凄まじい銃撃戦を繰り広げるなど、飛行中の旅客機内という設定を活かしたバトルが目白押しなのだ。

とはいえ演技派リーアムの真骨頂は、その類まれな存在感。独特のかすれた低音ボイスに、眉間にくっきり刻まれた“苦悩顔”。そんな彼がひとたびキャラクターに入り込めば、周囲や舞台設定までもがどこか哀愁を帯びてシリアスに、かつストーリーにも奥行き感が生まれてくる。本作でも、愛娘との辛い過去を引きずっているビルはアルコール依存症を抱えており、どこか悲壮感をまとったリーアムの演技が、切迫した物語に深いドラマ性をもたらしていく。リーアムの“アクション俳優”としての1つのターニング・ポイントが、『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』(99)のクワイ=ガン・ジン役だったことは間違いないが、量産されるハリウッドの娯楽アクションにおいて稀有な存在といえそうだ。

今後も『96時間』シリーズの第3弾や、『フライト・ゲーム』のジャウマ・コレット=セラ監督と再びタッグを組む『Run All Night』など、アクション映画が相次ぐリーアム。そんな彼の魅力が存分に活かされた『フライト・ゲーム』も世界各国でオープニング興行収入No.1が続出し、日本でも評判と期待が高まりつつある。本作での渋くて強いリーアム・ニーソンの勇姿、これは絶対に見逃せない!【トライワークス】

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