関ジャニ∞・渋谷すばるの唯一無二の歌声に惹きつけられる!
人気アイドルグループでありながら、ポップス、演歌、ロックなど、幅広いジャンルの楽曲を扱う関ジャニ∞。そんな関ジャニ∞の音楽の肝となっているパワフルな歌声の持ち主が、メインボーカルの渋谷すばるだ。今までは音楽活動を中心に行っていた渋谷が、映画単独初主演を飾る『味園ユニバース』(2015年2月14日公開)では、自身の歌唱力を存分に活かした役どころを演じているのでぜひチェックして欲しい。
本作は、渋谷の出身地でもある大阪が舞台の音楽ドラマ。渋谷が演じるのは、“歌”以外のすべての記憶を無くした男、という役どころ。バンドマネージャーのカスミ(二階堂ふみ)と出会い“ポチ男”と名付けられ、共同生活を始めるというストーリーだ。この謎の多い、陰を背負ったポチ男から放たれる歌声に惹きつけられてしまう。
すでに解禁されている予告編では、冒頭でいきなり「古い日記」を熱唱。本家の和田アキ子に負けず劣らずの力強い歌声は、かなりのインパクトだ。また、同じく予告編内で流れる主題歌のバラード曲「記憶」や、ポップな曲調の「ココロオドレバ」では「古い日記」とはまた違う声色が聞け、渋谷の表現力の豊かさに唸らせられる。劇中ではほかにも、松田聖子の「赤いスイートピー」や、MONGOL800の「あなたに」などの名曲を歌うシーンもあるので、ファンならずとも必聴だ。
また、ポチ男が急遽代理でボーカルを務めることになる、バンドグループ・赤犬との共演にも注目だ。赤犬とは、実際に大阪を拠点に活動している14人編成のバンドで、本作の監督である山下敦弘と同じ大阪芸術大学の卒業生であることから交友が深く、山下監督の初期作品の『どんてん生活』(01)、『ばかのハコ船』(03)でも音楽スタッフとして参加している。多様なジャンルを網羅し、エンタテインメント性に富んでいる音楽性が特徴なので、アルドルグループで活動する渋谷との化学反応に期待したい。
ちなみに、本作でポチ男と赤犬がライブを行う「味園ユニバース」は、大阪にある実在のスポット。1955年に開業した繁華街・千日前に建つ「味園」というカルチャービルの中にあった豪華キャバレー「ユニバース」が前身で、現在ではライブ会場として営業しているアングラ文化の中心地なのだ。そして、2015年1月からはこの「味園ユニバース」での公演を皮切りに、渋谷単独での全国ライブツアーも予定。さらには、前述の本作の主題歌を収録した渋谷のソロシングルのリリースも発表されており、さらなる盛り上がりを見せてくれそう。ぜひ劇場で、渋谷の“魂の歌声”に酔いしれて欲しい!【トライワークス】