第87回アカデミー賞ノミネート直前予測【助演男優&助演女優賞編】
例年アカデミー賞助演男優賞と助演女優賞は、比較的早い時期に受賞予測が可能なカテゴリーとして知られているが、15日(現地時間)のアカデミー賞ノミネート発表の直前に、今年もindiewire.com、goldderby.com、awardscircuit.comなどの分析結果をもとにノミネート予測をまとめてみた。
助演男優賞の最有力候補にはノミネート予測が始まった当初から『セッション』(4月17日公開)のJ・K・シモンズの名が挙がっていたが、ゴールデングローブ賞(以下GG賞)でも助演男優賞を受賞したシモンズの一人勝ち状態が続いており、ノミネートはもちろんのこと、受賞も確実視されてきている。
アカデミー賞の助演男優賞のカテゴリーは主演男優賞と違って5席しかなく、ほかの賞でも常連となっている『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(15年4月公開)のエドワード・ノートン、そして7月に公開された『6才のボクが、大人になるまで。』(14)のイーサン・ホーク、また『フォックスキャッチャー』(2月14日公開)のマーク・ラファロの3人のノミネートは確実視されている。
となると、残りの1席を巡って熾烈な争いが繰り広げられることになるわけだが、現時点ではGG賞にもノミネートされた『ジャッジ 裁かれる判事』(1月17日公開)の83歳のベテラン俳優ロバート・デュヴァルに軍配が上がっている。しかし、『Selma(原題)』のトム・ウィルキンソン、『Inherent Vice(原題)』のジョシュ・ブローリンらも侮れない存在となっている。
助演女優賞に関しては、助演男優賞以上に一人勝ち状態で各賞を総なめにしている『6才のボクが、大人になるまで。』のパトリシア・アークエットの受賞が確実視されている。
それを追うのが、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のエマ・ストーン、そして『イントゥ・ザ・ウッズ』(3月14日公開)で魔女役を演じ、改めてどんな役でもこなせることを証明したメリル・ストリープ、『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』(3月公開)のキーラ・ナイトレイの存在が急浮上している。
一方で、当初は昨年77歳にして初めてアカデミー賞にノミネートされた父ブルース・ダーンに続いてノミネートが確実視されていた『Wild(原題)』のローラ・ダーンのノミネートが怪しくなってきた。ほかには『St. Vincent(原題)』のナオミ・ワッツ、『Nightcrawler(原題)』のレネ・ルッソ、『A Most Violent Year(原題)』のジェシカ・チャステインらが控えており、こちらも残り1席が予測不能となっている。
第87回アカデミー賞は、2月22日(原題)にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。【NY在住/JUNKO】