松井珠理奈が語るSKE48の過去・現在・未来

インタビュー

松井珠理奈が語るSKE48の過去・現在・未来

AKB48最初の姉妹グループとして、2008年に名古屋・栄に誕生したアイドルグループSKE48。その6年間の軌跡を辿るドキュメンタリー映画『アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48』が2月27日(金)から公開される。同グループを設立当初からけん引し続け、今やAKB48グループの顔にまで成長した松井珠理奈。公開に先駆けて、彼女にSKE48の過去と現在、そして未来について語ってもらった。

――改めて6年間を振り返ってみていかがですか

珠理奈「たくさん楽しいこともありましたが、辛いこともありました。映画を観ると、デビュー時のレッスンがとても過酷だったということが分かります。たとえ今、辛いことがあっても、当時を思い出したらまだ大丈夫だと感じてしまうほど。でも、あれくらい厳しくて良かったんだと個人的には思います。昨年12月に発売されたシングル『12月のカンガルー』も牧野アンナ先生の振り付けですが、随分優しくなられた気がします。本当に厳しくて辛かったけど、今となってはあの頃が懐かしい。たまには怒られたいです(笑)」

――「12月のカンガルー」では、今まで6年間センターを務めてきた珠理奈さんから、初めて北川綾巴さんと宮前杏実さんにセンターが代わりました

珠理奈「2人にセンターが代わった当初は“悔しい”と思いましたけど、未来のSKE48のことを考えたら次のメンバーに出てきてほしいし、それを支えることが自分の役目だと思います。これから7期生も入ってきますし、“センターにふさわしい”と思われるような、先輩を脅かす存在になりうる子が来てくれることを願っています」

――北川さんと宮前さんの2人は、近くにいる珠理奈さんの背中を見て育ったという印象があります

珠理奈「私が劇場公演に出られない時に、2人はアンダー(代役)をやってくれています。ですから、公演でのセンターを通じて、プレッシャーは経験してきたと思います。それでも、SKE48の代表となるとまた別で、すごい重圧だったと思うんです。1期生として、センターとして、私にしか伝えられない気持ちがあると思うので、それを伝えながら後輩を育てていきたいと思います。彼女たちがSKE48のセンターを経験したことで、劇場でも新しい2人のパフォーマンスが見られると思うと楽しみです」

――卒業が相次ぎ、1年前は7人いた1期生が3人になってしまいます

珠理奈「先日のリクエストアワーで『純愛のクレッシェンド』という曲を、AKB48の1期生である、高橋みなみさんと小嶋陽菜さんと峯岸みなみさんの3人が歌い、まるで神のようでした。裏でその様子を見ていて『私たちもああいう風になりたいね』と1期生同士で話していました。SKE48は他のグループに比べると卒業が多いですし、卒業生が出ることに対して寂しい気持ちは当然あります。でも、そこで立ち止まるわけにはいかないし、卒業するメンバーは新たに自分の道をスタートしたい、という意味で卒業を決めています。自分たちも新たな気持ちで前へ進んでいきたいです」

――映画ではNHK紅白歌合戦のシーンもあって、初出場時の初々しさが新鮮に映ります

珠理奈「3回目の出場となった昨年の紅白歌合戦は、初出場時と比べると出演時間もだいぶ短くなりましたし、寂しさと悔しさを味わいました。歌わせていただいた『不器用太陽』はとても素敵な曲なので、この曲の良さを短い時間でも伝えられるよう、みんなで頑張りました。紅白歌合戦は一年の締めくくりで、“来年も頑張ろう!”ってみんなの気持ちがひとつになれる場所。昨年はNMB48と合同だったので、今年はぜひ単独で出場したいです」

――選抜総選挙では、号泣するシーンが印象的です

珠理奈「強いところを見せなきゃと思って、人前で泣かないようにしてきたのですが、2011年の選抜総選挙の時に初めてメンバーの前で大泣きしました。それまで強がっていた私に、ファンの方が『甘えていいんだよ』とか『もっと自分の気持ちを出していいんだよ』と伝えてくれたことで、気持ちがラクになったんです。それ以降は、撮影でも表情が良くなって、自分の中でも確実に変化が出ました」

――昨年の選抜総選挙スピーチで「18歳で総選挙1位」宣言をしました

珠理奈「リクエストアワーで1位をいただいたことで、今度は総選挙でも1位を獲って、じゃんけん大会と合わせた“3冠”をファンの方には期待されています。まだ48グループでは誰も成し遂げていないので、私が最初に達成できたらいいなって思います」【Movie Walker】

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